“㷀然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいぜん66.7%
ぽつさり16.7%
ぽさり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……そのあとへ、人魂ひとだまが一つ離れたように、提灯の松の下、小按摩の妄念は、列の中へ加わらずに孤影㷀然けいぜんとして残っている。……
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
與吉よきち紙包かみづゝみの小豆飯あづきめしつくしてしばらくにはさわぎをたがれううち㷀然ぽつさりとして卯平うへい見出みいだして圍爐裏ゐろりちかせまつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
卯平うへいひとり㷀然ぽさりのこされた。丈夫ぢやうぶ建物たてものはうきれて清潔せいけつんでかれ天井てんじやうもない屋根裏やねうらからすゝれてさうして雨戸あまどけてない薄闇うすくらいへうち凝然ぢつとしてはめうこゝろ滅入めいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)