“竹童”の読み方と例文
読み方割合
ちくどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いながらにして百里の先をも見とおす果心居士かしんこじの遠知のじゅつ、となりの部屋へやに寝ている竹童ちくどうのはらを読むぐらいなことはなんでもない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「五丁目の尺八の師匠竹童ちくどう、四番目は御家人伊保木金十郎様の倅で、まだ部屋住みの金太郎——名前は強そうだが、女に惚れて病気になる位だから、人間は大なまくら」
やがて、こぶみねのてッぺんにある、天狗てんぐ腰掛松こしかけまつの下にたった竹童ちくどうは、頓狂とんきょうな声をだしてキョロキョロあたりを見まわしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)