“普”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまね73.0%
あま16.2%
なみ5.4%
あまねく2.7%
1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
硝子ガラスは水晶に比して活用の便あり、以て窻戸を装ふべし、以て洋燈のホヤとなすべし、天下あまねく其の活用の便を認むるを得るなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
遮ぎる雲の一片ひとひらさえ持たぬ春の日影は、あまねく水の上を照らして、いつの間にかほとぼりは波の底までみ渡ったと思わるるほど暖かに見える。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なみの友達としてこだわりのない気持で居たけれ共母親は深々と肇を観察して居るのが自分の為にだとは思いながら折々千世子に不愉快に思われる事もあった。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
氷室ひむろといふ事、俳諧の季寄きよせといふものなどにもみえたればあまねくひとの知りたる事にて、周礼にもいでたれば唐土のむかしにもありしことなり。 御国みくには仁徳紀に見えたればその古きを知るべし。
通にはそれを「ぎよつとした」と形ようするがその言葉があらはす程シヨツクのはげしいものではなく、何か日頃はおくのほうにしまつてあつて
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
作。(此人ハ軍事ニ預る、此人下の関に出小倉攻之惣大将当時谷潜蔵。)