“小普請入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぶしんい75.0%
こぶしんいり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小原は小普請入こぶしんいりの無役といい、屋敷の構えも広いので、裏のあき地一円を畑にしていろいろの野菜を作っているが、それは自分の屋敷内の食料ばかりでなく
西瓜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
のちに須磨子の生んだ小太郎が継いだのはこの家である。仲平は六十六で陸奥塙むつはなわ六万三千九百石の代官にせられたが、病気を申し立てて赴任せずに、小普請入こぶしんいりをした。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
寛政かんせい改元の年蜀山人四十に達しその父を失ふ。この年あたかも楽翁公の天下に令して奢侈しゃしの風を戒め洒落本しゃれぼんの作者を懲罰するあり。この前年蜀山人既に狂歌の事よりして小普請入こぶしんいりを命ぜらる。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)