『西瓜（すいか）』

これはＭ君の話である。Ｍ君は学生で、ことしの夏休みに静岡在の倉沢という友人をたずねて、半月あまりも逗留していた。 倉沢の家は旧幕府の旗本で、維新の際にその祖父という人が旧主君の供をして、静岡へ無禄移住をした。平生から用心のいい人で、多少の蓄 …

著者	岡本綺堂
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「文學時代」1932（昭和7）年2月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約32分（500文字/分）
朗読目安時間	約52分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

在（ざい） 蒙（もう） 食卓（ちゃぶだい） 米（よね） 暴（あ） 詰（なじ） 嵩（こう） 夜中（やちゅう） 装（なり） 釈（ゆる） 僕（しもべ） 何（なん） 根（こん） 検（あらた） 烟（けむ） 稲城（いなぎ） 行徳（ぎょうとく） 空地（あきち） 空家（あきや） 祟（たた） 生首（なまくび） 耄碌（もうろく） 芥溜（ごみため） 生血（なまち） 蒲蓙（がまござ） 虜（とりこ） 融（と） 黴（かび） 親爺（おやじ） 訊（き） 記（しる） 醜（みにく） 鋤（すき） 鍬（くわ） 雇人（やといにん） 頗（すこぶ） 頻（しき） 一途（いちず） 商人（あきんど） 七夕（たなばた） 上総（かずさ） 下谷（したや） 不図（ふと） 今日（こんにち） 他（ほか） 体裁（ていさい） 出張（でば） 午前（ひるまえ） 南瓜（かぼちゃ） 卵子（たまご） 反古（ほご） 叱言（こごと） 焦（じ） 如何（いか） 実体（じってい） 家（うち） 廉値（やすね） 彼（か） 後足（あとあし） 徒（いたず） 御家（おいえ） 扮装（いでたち） 日向（ひなた） 杏雨（きょうう） 柳島（やなぎしま） 母屋（おもや）

題名が同じ作品

西瓜 （新字新仮名）／ 永井荷風 （著）