“卵子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たまご76.9%
らんし7.7%
かひこ7.7%
オヴュール7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火鉢でじいじいとためてくれるハムの味、卵子たまごのむし方、こうのもの、思い出してよだれが出るのだから、よっぽど美味かったのに違いない。
朝御飯 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
そして花下かかの子房の中には、卵子らんしが入っている。それにもかかわらず、この水仙にはえて実を結ばないこと、かのヒガンバナ、あるいはシャガと同様である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
かきあつめむすぶうきの。風吹けば風にゆられ。波立てば波にゆられて。しまらくも安からなくに。そこにして卵子かひこは生りぬ。あはれその栖を。
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その各室内には嫩い卵子オヴュール(これを胚珠というのは誤りで nucellus こそ胚珠である、珠心は無益不用な訳語である)
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)