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卵子
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たまご
ふりがな文庫
“
卵子
(
たまご
)” の例文
火鉢でじいじいと
炒
(
い
)
ためてくれるハムの味、
卵子
(
たまご
)
のむし方、
香
(
こう
)
のもの、思い出して
涎
(
よだれ
)
が出るのだから、よっぽど美味かったのに違いない。
朝御飯
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
昭和九年九月十三日頃南洋パラオの南東海上に
颱風
(
たいふう
)
の
卵子
(
たまご
)
らしいものが現われた。それが大体北西の針路を取ってざっと一昼夜に百里程度の速度で進んでいた。
颱風雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「半焼けの
米櫃
(
こめびつ
)
、焼け米、そこらを掘ると、
焼
(
や
)
け
卵子
(
たまご
)
が出てくる筈だ。みんなこの際、立派な食料品だ」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
平板に
剥
(
は
)
げた岩石が、散乱している、嘉代吉は偃松の下で、破れ
卵子
(
たまご
)
を見つけ、足の指先で雷鳥の卵子だと教えてくれた、この尾根の突角で、深い谷を瞰下しながら、腹這いになり
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
尤もあの辺には蛇や蛙がたくさん棲んでいますから、自然その
卵子
(
たまご
)
がどうかしてはいり込んで南瓜や西瓜のなかで育ったのでしょうな。しかし西瓜が女の生首に見えたなぞは少し念入り過ぎる。
西瓜
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
かゝる
孤島
(
はなれじま
)
の
事
(
こと
)
だから、
御馳走
(
ごちさう
)
は
無
(
な
)
いがと
大佐
(
たいさ
)
の
言譯
(
いひわけ
)
だが、それでも、
料理方
(
れうりかた
)
の
水兵
(
すいへい
)
が
大奮發
(
だいふんぱつ
)
の
由
(
よし
)
で、
海鼈
(
すつぽん
)
の
卵子
(
たまご
)
の
蒸燒
(
むしやき
)
や、
牡蠣
(
かき
)
の
鹽煑
(
しほに
)
や、
俗名
(
ぞくめう
)
「イワガモ」とかいふ
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
澤山
(
たくさん
)
居
(
を
)
る
鴨
(
かも
)
に
似
(
に
)
て
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
しかし先ず智育よりも体育よりも一番大切な食育の事を研究しないのは迂闊の至りだ。動物を飼ってみると何より先に食育の大切な事が解る。
鶏
(
とり
)
を飼っても食物が
悪
(
わ
)
るければ
卵子
(
たまご
)
を沢山産まない。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
詩人と画家とその
卵子
(
たまご
)
たちが、
笈
(
きゅう
)
を負って集まる
桃源境
(
アルキャデア
)
なのだ。
踊る地平線:06 ノウトルダムの妖怪
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
巨大なる
黄金
(
わうごん
)
の
卵子
(
たまご
)
の如し。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
うっかり
買
(
かっ
)
たくされ
卵子
(
たまご
)
に
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
獅子狩
(
しゝがり
)
は
何
(
な
)
んでも十
幾遍
(
いくへん
)
か
催
(
もよう
)
されたが
例
(
いつ
)
も
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
大功名
(
だいこうめう
)
であつた。また
或
(
ある
)
時
(
とき
)
は
海岸
(
かいがん
)
の
家
(
いへ
)
の
直
(
す
)
ぐ
後
(
うしろ
)
の
森
(
もり
)
へ、
大鷲
(
おほわし
)
が
巣
(
す
)
を
營
(
いとな
)
んで
居
(
を
)
るのを
見付
(
みつ
)
けて、
其
(
その
)
卵子
(
たまご
)
を
捕
(
と
)
りに
行
(
い
)
つて
酷
(
ひど
)
い
目
(
め
)
に
遭遇
(
でつくわ
)
した
事
(
こと
)
もある。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“卵子”の意味
《名詞》
卵子(らんし)
卵|らん。卵細胞。
(出典:Wiktionary)
卵
常用漢字
小6
部首:⼙
7画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“卵子”で始まる語句
卵子の城