“あまね”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アマネ
語句割合
40.9%
32.3%
11.8%
4.7%
3.9%
1.6%
1.6%
0.8%
0.8%
0.8%
(他:1)0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汝の昇る王國をあまねくめぐらしかつ悦ばすところの善は、これらの大いなる物體において、己が攝理を力とならしむ 九七—九九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
一念開悟、生命の活法を獲受して、以来、その法をもって、あまね諸人しょにんに施して、万病を治するに一点の過誤がない。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この二大発見は法律史上に最も貴重なる材料を与え、法学の進歩に偉大なる功績があったことはあまねく人の知るところである。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
そこで阿弥陀如来が法蔵比丘ほうぞうびくの昔平等の慈悲に催されてあまねく一切を救わんが為に唱名念仏の本願を建てられたのである。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
が、近松の作の人物があまねく知られているは舞台にのぼせられて知られたので、その作が洽く読まれているからではない。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
なき母のこいしさに、二里の山路をかけのぼり候。靉靆たなびき渡る霞の中に慈光あまねおん姿を拝み候。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わが師答ふらく、死未だ彼に臨まず、また罪彼を苛責に導くにあらず、たゞその知ることあまねきをえんため 四六—四八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
大原氏が今日まで、幾多の大きな社会的事業に貢献せられたことはあまねく知られた事実である。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
単に写生文を生命とする諸君の参考になるのみならず、あまねく文章に興味を有する人々の耳にはあるいは物珍らしく聞えるかも知れぬ。
写生文 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから濹字が再びあまねく文人墨客ぼっかくの間に用いられるようになったが、柳北の死後に至って、いつともなく見馴れぬ字となった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
こしもとをしてはうきひともたいまつごとくにしてあまねせしむ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこで始めて皆が疑いだしたが、周は成の心の異っていたことを知っているので、人をやって成のいそうな寺や山をあまね物色ぶっしょくさすと共に、時どき金やきぬをその子にめぐんでやった。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
すなわち他事を以て溥洽をいましめて、しかして給事中きゅうじちゅう胡濙こえいに命じてあまねく建文帝を物色せしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それから三菩提サンボーディンということは、すべての智慧が集まっておるという意味で、あまねく知る、またはひとしくさとる、という意味で、「徧智へんち」もしくは「等覚」というふうに訳されています。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
官爵は運命に任す、天の工あまねし矣。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
微力其任に堪へずと雖も、当代の人目を聳動しようどうしたる雄篇鉅作くさくは問ふを待たず、あまねく江湖に散佚さんいつせる万顆ばんくわ零玉れいぎよく細珠さいしゆを集め、一も遺漏ゐろう無からんことを期せり。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
よろしく親疎の理をあきらかにし、内外同一なることをつまびらかにすべし。いにしへより英明の主、威徳宇宙にあまねく、万国の帰嚮ききやうするに至る者は、其胸襟きやうきん闊達くわつたつ、物として相容あひいれざることなく、事として取らざることなく、其仁慈化育の心、天下と異なることなきなり。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
釈尊も八十歳までの長い間在世されたればこそ、仏日あまねく広大に輝き渡るのであろう、孔子も五十にして天命を知り、六十にして耳順したがい、七十にして心の欲する所に従ってのりえずと言った
死生 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)