“かたよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カタヨ
語句割合
62.7%
片寄16.9%
偏寄10.2%
片避5.1%
偏倚3.4%
片撚1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大体において自分の意図にかたより過ぎるので、誰の作品を指揮しても「シュトラウス作曲」になるということは、当然免れ難いことであった。
そのうちとし段々だん/\片寄かたよつて、よる世界せかい三分さんぶんりやうするやうつまつてた。かぜ毎日まいにちいた。其音そのおといてゐるだけでも、生活ライフ陰氣いんきひゞきあたへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その上に場所が偏寄かたよっていた。浅草公園はその頃も繁昌していたには相違なかったが、決して今日のようなものではなかった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しろじろと埃あげくる道の風やや片避かたよけて旅ごころあり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
郎女のぬかの上の天井の光りのかさが、ほの/″\と白んで来る。明りの隈はあちこちに偏倚かたよつて、光りを竪にくぎつて行く。と見る間に、ぱつと明るくなる。そこに大きな花。真白な菫。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そうすると透き通るようにきれいになる。それを十六本、右りなら右撚りに、最初は出来ないけれども少し慣れると訳なく出来ますことで、片撚かたよりに撚る。そうして一つ拵える。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)