“偏寄”の読み方と例文
読み方割合
かたよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはたしかに偏寄かたよった癖かもしれないが、とにかく、僕には、たった一遍、一生涯忘れられないほどの愉快な航海があった。
その上に場所が偏寄かたよっていた。浅草公園はその頃も繁昌していたには相違なかったが、決して今日のようなものではなかった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この偏寄かたよった下層興味にしばしば誤まられて、例えば婦人を観察するにあたっても、英語の出来るお嬢さんや女学校出の若い奥さんは人形同様で何の役にも立たないと頭からけなしつけ
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)