“偏倚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へんい53.3%
カタヨ20.0%
かたよ13.3%
へんき13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は人間生活の高度な価値を父たり母たることに偏倚へんいさせて考えることを欲しません。私が賢母良妻主義に反対するのも一つは同じ理由からです。
平塚さんと私の論争 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
郎女のヌカの上の天井の光のカサが、ほの/″\と白んで来る。明りの隈はあちこちに偏倚カタヨつて、光りをタテにくぎつて行く。と見る間に、ぱつと明るくなる。そこに大きな花。蒼白い菫。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
郎女のぬかの上の天井の光のかさが、ほのぼのと白んで来る。明りのくまはあちこちに偏倚かたよって、光りをたてにくぎって行く。と見る間に、ぱっと明るくなる。そこに大きな花。蒼白いすみれ
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
又佐々成政のような偏倚へんき性格を有った男でも無かった。だから成政を忌むように秀吉から忌まれるべきでも無かった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)