“へんい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
偏倚80.0%
変異10.0%
貶意10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生存は相殺そうさつである。自然は偏倚へんいゆるさぬ。愛憎あいぞうは我等が宇宙にすがる二本の手である。好悪は人生を歩む左右の脚である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
遠く会議の席からかすかに、人声が伝わって来るだけ、何の変異へんいもなく、静まり返っている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
茅屋より更に進んで「けちな家」という貶意へんいを含んだものと思われるが、これを読むと、名月に対する「屑家」という対照的な考が先に立って、肝腎なその家の様子は一向眼に浮んで来ない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)