“ぺん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ペン
語句割合
38.6%
28.7%
10.9%
6.9%
6.9%
4.0%
3.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
始めとして富澤町の實父じつぷにも兄にも先立さきだつ不幸ふかうの罪おゆるなされて下されよ是皆前世の定業と斷念あきらめられて逆樣さかさまながら只一ぺんの御回向を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その二三ぺんがどう云う拍子か、坊ばの前まですべって来て、ちょうどいい加減な距離でとまる。坊ばはもとより薩摩芋が大好きである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
太史公たいしこういはく、世俗せぞくしようするところ(一一二)師旅しりよは、みな孫子そんし十三ぺん呉起ごき兵法へいはふふ。おほり、ゆゑろんぜず。其行事そのかうじ施設しせつするところものとをろんず。
「下宿屋のまづいめしを一日に十ぺん食つたら物足りる様になるか考へて見ろ」といきなり警句でもつて三四郎をどやしつけた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
医科大学生と間違へてへやの番号を聞いたのかしらんと思つて、五六歩あるいたが、急に気が付いた。女に十五号を聞かれた時、もう一ぺんよし子のへや後戻あともどりをして、案内すればよかつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それに規則的きそくてきにしかも仕事しごと熟練じゅくれんしてるから、花前はなまえがきてから二か月にして、牛舎ぎゅうしゃは一ぺんしたかんがある、主人しゅじんはもはやじゅうぶんに花前の変人なりをのみこんでるから
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ちゝ存命中ぞんめいちゆうには、イワン、デミトリチは大學だいがく修業しうげふためにペテルブルグにんで、月々つき/″\六七十ゑんづゝも仕送しおくりされ、なに不自由ふじいうなくくらしてゐたものが、たちまちにして生活くらしは一ぺんし、あさからばんまで
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
盡しけれ共其しるしなくつひに享保元年八月十八日歸らぬ旅におもむきけりよつて女房おもせは深くなげきしが今更せんなきことと村中の者共打よりて成田村なる九品寺くほんじ葬送さうそうなし一ぺんけふりとしてあと懇切ねんごろとふらひたり此おもせはいたつ貞節者ていせつものにて男まさりなりければ未だ年若としわかなれども家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)