“花前”の読み方と例文
読み方割合
はなまえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが花前(はなまえ)の評判(ひょうばん)は、若衆(わかしゅう)のほうからも台所(だいどころ)のほうからもさかんにおこった。花前は、いままでに一度(ど)もふたりの朋輩(ほうばい)と口をきかない。
箸 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
話もそれでおわりになったが、主人(しゅじん)はこの花前(はなまえ)のことについて考えることに興味(きょうみ)を持(も)ってきた。その夜もいろいろと考えた。
箸 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
年が暮(く)れて春がき、夏がきてまた秋がきた。花前(はなまえ)もここに早(はや)一年おってしまった。この間(かん)、花前の一身上(しんじょう)には、なんらの変化(へんか)もみとめえなかった。
箸 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)