“かは”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カハ
語句割合
13.4%
13.0%
10.3%
8.8%
8.0%
5.5%
5.3%
4.8%
4.4%
2.7%
2.7%
2.5%
1.9%
1.9%
可愛1.7%
1.7%
1.7%
1.5%
1.1%
0.8%
0.8%
0.6%
可哀0.6%
外皮0.4%
皮膚0.4%
變化0.4%
轉換0.4%
獣皮0.2%
交換0.2%
回護0.2%
変化0.2%
0.2%
柔皮0.2%
0.2%
皮膜0.2%
0.2%
風異0.2%
0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かうしてはやしなか空氣くうきは、つねはやしそとくらべて、晝間ちゆうかんすゞしく、夜間やかんあたゝかで、したがつてひるよるとで氣温きおんきゆうかはることをやはらげます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
見るに衣裳なり見苦みぐるしけれども色白くして人品ひとがら能くひなまれなる美男なればこゝろ嬉敷うれしくねやともなひつゝ終に新枕にひまくらかはせし故是より吉三郎もお菊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さうして座敷ざしきすみ瞽女ごぜかはつて三味線さみせんふくろをすつときおろしたとき巫女くちよせ荷物にもつはこ脊負しよつて自分じぶんとまつた宿やどかへつてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あいちやんは心配しんぱいさうに木々きゞあひだのぞまはつてゐましたが、やが其頭そのあたま眞上まうへにあつたちひさなとがつたかはに、ひよいときました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
看護かんごひとつかれぬ、雪子ゆきこよわりぬ、きのふも植村うゑむらひしとひ、今日けふ植村うゑむらひたりとふ、かはひとへだてゝ姿すがたるばかり
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
東洋と西洋とは、その風俗習慣に就て、いろいろかはつた点が多い中で、特に黒子に関する観方ほどかはつてゐるものはなからうと思はれる。
東西ほくろ考 (新字旧仮名) / 堀口九万一(著)
はしうへかはうへにぎはひを人達ひとたち仲見世なかみせ映画街えいぐわがいにもおとらぬ混雑こんざつ欄干らんかんにもたれてゐる人達ひとたちたがひかたあはすばかり。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
これがとまりくと、大形おほがた裕衣ゆかたかはつて、帯広解おびひろげ焼酎せうちうをちびり/\りながら、旅籠屋はたごやをんなのふとつたひざすねげやうといふやからぢや。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この世に未練は沢山有るけれど、私は早く死んで、この苦艱くげんめて了つて、さうして早く元のきよからだに生れかはつて来たいのです。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
普通の都会人は、よりすくなき程度に於て、みんな芸妓ではないか。代助はかはらざる愛を、いまの世にくちにするものを偽善家ぎぜんかの第一位にいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
車はせ、景は移り、境は転じ、客は改まれど、貫一はかはらざる悒鬱ゆううついだきて、る方無き五時間のひとりつかれつつ、始て西那須野にしなすのの駅に下車せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お前が本當に此屋敷のお孃さんなら、丁度仕合せだから、今晩そつとやつて來て、お孃さんと入れかはつてくれといふ頼みでした
お縫はやうやく涙のかはいた眼を擧げて、自分の前にピタリと坐つた平次の、穩やかな顏を仰ぎました。
ひよいと上司氏のニツケルかはと友人の金側きんかはとが目に入ると、初めて判断がついたやうに金側時計きんかはとけいの持主の方に向きなはつた。
牝牛めうしさん、いてください。わたし可愛かはいいばうたちはね。きつとうつくしい瑠璃色るりいろをしてゐて、薔薇ばらはなみたいによいにほひがしますよ。そしてすゞをふるやうなよいこゑでちる/\とうたひますよ。
お母さん達 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
出勤刻限しゆつきんこくげん電車でんしや道伴みちづれほど殺風景さつぷうけいなものはない。かはにぶらがるにしても、天鵞絨びろうどこしけるにしても、人間的にんげんてきやさしい心持こゝろもちおこつたためしいまかつてない。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
慾張抜よくばりぬいて大急おほいそぎであるいたからのどかはいて為様しやうがあるまい早速さつそくちやのまうとおもふたが、まだいてらぬといふ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひらりと身をかはすが早いか、そこにあつた箒をとつて、又掴みかからうとする遠藤の顔へ、床の上の五味ごみを掃きかけました。
アグニの神 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「僕はメデュサがあなたを凝視みつめてゐて、あなたは石にかはつてゆくんぢやないかと思つた——多分、今度はあなたのお金がどれ位だかお訊きになるでせうね?」
女房にわたすこしだが單物ひとへものでもかはれよと無理むりふところへ入れ此事は決して沙汰さたなしにたのむなりと言捨いひすてて立歸りしが途中には穀平の丁稚でつち音吉に行合けるに重四郎聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
翌朝は心地さはやかに生れかはりたる如くにて、われはフエデリゴに對して心のうちの喜を語ることを得たり。身の周圍なる事々物々、皆我を慰むるものに似たり。
俺達はれとかはつて今まで自分の力量に気が附かず、雑種犬にまで白痴にされて段々田舎へ引込んで、支那チヤンの犬にさへ尻尾を下げて恐れ入つたもんだ。之からはう負けるものか。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
われ等は只だ羅馬に伴ひ歸りて、曾てあやまちありしアントニオは地中海の底の藻屑となりぬ、今こゝに來たるはその昔幼く可哀かはゆかりしアントニオなりと云はん。夫人。
へう外皮かはやら、にくやら、肉汁スープ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
一同みんなもそれに和した。沼田は片肌を脱ぎ、森川は立襟の洋服のボタンはづして風を入れ乍ら、乾き掛つた白粉で皮膚かは痙攣ひきつる様なのを気にして、顔を妙にモグ/\さしたので、一同みんなまた笑つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「やつと其くらゐな日數で、こんなに變化かはるもんかね。ぢや、あれからすぐに稼ぐやうになつたんだね。」
蒼白き巣窟 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
對手の心事、酒代にありと見て取つた若紳士は、事の組し易きを喜んで、手早く握つた銀貨、二枚、三枚、光る物手をすべつて男の掌に移るよと見る間に「」と叫んで紳士は身を轉換かはした。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
左様だ、彼の先生も御説の通りに獣皮かはいぢりでもして、神妙にして引込んで居れば好いのだ。それさへして黙つて居れば、彼様な病気なぞにかゝりはしなかつたのだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
獣皮かはいぢりでもして、神妙しんべうに引込んでるのが、丁度彼の先生なぞには適当して居るんだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さればといつて、別に話すでもなく、細めた洋燈ランプの光に、互ひの顏を見てはをとなしく微笑ほゝゑみ交換かはしてゐた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
何しろ周三は、其のさいがせきゝてゐて、失敗の製作までも回護かはふだけ心に餘裕よゆうがなかツた。雖然奈何なる道を行くにしても盲者めくらつえを持ツことを忘れない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
二年にもあまる永い病気がすこしよくなりかけ、ある生ぬるい晩を歩きにでると世の中がすつかり変化かはつてしまつたやうに感じる。
終日彼是かれこれさがしけれども今は其者の名前がかはり居るにや一向に在家ありか知れずよんどころなく持歸りて翌日よくじつ猶又尋ね行き是非々々市之丞に返さんと申をり折柄をりから又々質屋より嚴敷きびしき催促さいそくゆゑ然らばまづ其金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
すると酒を送りこむ柔皮かは管が漏れ出した。と、それを報告することなどはそつちのけで、みんなして飮めるだけ飮み初めた。そんな思はぬ御馳走が二時間もつゞいた。
雲雀は食べ物はおろか水一滴なくて、今にも喉がかはいて死にさうになつてゐたのでした。
雛菊と雲雀と少年の話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
女がお産をして強くなり、色男が女に捨てられて賢くなる格で三階から飛下りて吃驚びつくりしたのでそれ迄皮膜かはかぶつてゐた智慧が急にはじけ出したのだ。
信号燈シグナルは赤くかはってすきとほり
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
鼠頭魚釣りは、魚釣の遊びの中にても一ト風異かはりて興ある遊びなり。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かはし汝此地に來りしときゝ渺々はる/″\尋ねし甲斐かひあつ祝着しうちやくなり無念をはらす時いたれり覺悟かくごせよといひさま替の筒脇差つゝわきざしにて切かゝり互ひにおとらず切結きりむすびしが六郎右衞門がいらつて打込うちこむ脇差にて竿竹さをだけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
年久くかはるる老猫ろうみようおよ子狗こいぬほどなるが、棄てたる雪のかたまりのやうに長火鉢ながひばち猫板ねこいたの上にうづくまりて、前足の隻落かたしおとして爪頭つまさきの灰にうづもるるをも知らず、いびきをさへきて熟睡うまいしたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)