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代
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かは
ふりがな文庫
“
代
(
かは
)” の例文
それと
共
(
とも
)
に、
人麿
(
ひとまろ
)
の
歌
(
うた
)
だと
傳
(
つた
)
へられてゐないもので、
人
(
ひと
)
のために
代
(
かは
)
つて
作
(
つく
)
つた、この
人
(
ひと
)
の
歌
(
うた
)
も
非常
(
ひじよう
)
にたくさんあるようにおもひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
さうして
座敷
(
ざしき
)
の
隅
(
すみ
)
に
居
(
ゐ
)
た
瞽女
(
ごぜ
)
が
代
(
かは
)
つて
三味線
(
さみせん
)
の
袋
(
ふくろ
)
をすつと
扱
(
こ
)
きおろした
時
(
とき
)
巫女
(
くちよせ
)
は
荷物
(
にもつ
)
の
箱
(
はこ
)
を
脊負
(
しよ
)
つて
自分
(
じぶん
)
の
泊
(
とま
)
つた
宿
(
やど
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
たゞ
唇
(
くちびる
)
があまり
厚過
(
あつすぎ
)
るので、
其所
(
そこ
)
に
幾分
(
いくぶん
)
の
弛
(
ゆる
)
みが
見
(
み
)
えた。
其
(
その
)
代
(
かは
)
り
彼
(
かれ
)
の
眼
(
め
)
には、
普通
(
ふつう
)
の
人間
(
にんげん
)
に
到底
(
たうてい
)
見
(
み
)
るべからざる
一種
(
いつしゆ
)
の
精彩
(
せいさい
)
が
閃
(
ひら
)
めいた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
震災
(
しんさい
)
以來
(
いらい
)
の
東京
(
とうきやう
)
は
梅園
(
うめぞの
)
や
松村
(
まつむら
)
以外
(
いぐわい
)
には「しるこ」
屋
(
や
)
らしい「しるこ」
屋
(
や
)
は
跡
(
あと
)
を
絶
(
た
)
つてしまつた。その
代
(
かは
)
りにどこもカツフエだらけである。
しるこ
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
だからね、
代
(
かは
)
りばんこに着ませうよ。實はね、あたしは、
名義
(
めいぎ
)
はこの家の主人だけど、ほんたうの主人は、この表通りの自轉車屋なのよ。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
▼ もっと見る
『お
前
(
まへ
)
の
知
(
し
)
つた
事
(
こと
)
ぢやない!』と
五點
(
フアイブ
)
。『そんなら
私
(
わたし
)
は
彼
(
あ
)
れに
話
(
はな
)
してやらう——
玉葱
(
たまねぎ
)
の
代
(
かは
)
りに
欝金香
(
うつこんかう
)
の
根
(
ね
)
を
料理人
(
クツク
)
の
許
(
ところ
)
へ
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
けッて』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
行火
(
あんか
)
の
代
(
かは
)
りにまでも
用
(
もち
)
ひられるようになり、
今日
(
こんにち
)
では
人間
(
にんげん
)
の
生活上
(
せいかつじよう
)
電氣
(
でんき
)
は
寸時
(
すんじ
)
も
缺
(
か
)
くことの
出來
(
でき
)
ない
必要
(
ひつよう
)
なものとなりました。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
御機嫌
(
ごきげん
)
に
違
(
ちが
)
ひたらば
夫
(
そ
)
れまでとして
遊
(
あそ
)
びの
代
(
かは
)
りのお
暇
(
いとま
)
を
願
(
ねが
)
ひしに
流石
(
さすが
)
は
日頃
(
ひごろ
)
の
勤
(
つと
)
めぶりもあり、一日すぎての
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
、
早
(
はや
)
く
行
(
ゆ
)
きて
早
(
はや
)
く
歸
(
かへ
)
れと
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此頃
(
このごろ
)
に
於
(
おい
)
て
日本地震學界
(
につぽんぢしんがつかい
)
は
解散
(
かいさん
)
の
止
(
や
)
むなきに
至
(
いた
)
つたが、
新
(
あら
)
たにわが
政府事業
(
せいふじぎよう
)
として
起
(
おこ
)
された
震災豫防調査會
(
しんさいよぼうちようさかい
)
が
之
(
これ
)
に
代
(
かは
)
つた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
『
兼
(
かね
)
て
承
(
うけたまは
)
る、
彼
(
かれ
)
の
父
(
ちゝ
)
なる
濱島武文氏
(
はまじまたけぶみし
)
と、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
との
志
(
こゝろざし
)
に
代
(
かは
)
つて、
不肖
(
ふせう
)
ながら
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
教育
(
きよういく
)
の
任
(
にん
)
をば、
之
(
これ
)
から
此
(
この
)
櫻木重雄
(
さくらぎしげを
)
が
引受
(
ひきう
)
けませう。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
己
(
おれ
)
の
代
(
かは
)
りに
往
(
い
)
くんだ。弥「ハヽヽそれぢやア
私
(
わたし
)
が
此
(
こ
)
の
身上
(
しんしやう
)
を
貰
(
もら
)
ふのだ。女房「
御覧
(
ごらん
)
なさい、
馬鹿
(
ばか
)
でも
慾張
(
よくば
)
つて
居
(
ゐ
)
ますよ。 ...
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ゆゑに
家毎
(
いへごと
)
に
此
(
この
)
流
(
ながれ
)
を
以
(
もつ
)
て
井水
(
ゐすゐ
)
の
代
(
かは
)
りとし、しかも
桶
(
をけ
)
にても
汲
(
くむ
)
べき
流
(
ながれ
)
なれば、平日の
便利
(
べんり
)
井戸よりもはるかに
勝
(
まされ
)
り。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
B
僕
(
ぼく
)
は
政治上
(
せいぢじやう
)
の
事
(
こと
)
に
趣味
(
しゆみ
)
がないから
委
(
くは
)
しい
事
(
こと
)
は
知
(
し
)
らないが、
何
(
なん
)
でも
請願
(
せいぐわん
)
の
代
(
かは
)
りに、
多數
(
たすう
)
の
人民
(
じんみん
)
から
衆議院議長
(
しうぎゐんぎちやう
)
に
宛
(
あ
)
てゝ
葉書
(
はがき
)
を
出
(
だ
)
さうと
云
(
い
)
ふのださうな。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
吸物
(
すひもの
)
は
吸
(
す
)
ひ尽した。小僧は『お
代
(
かは
)
りを』といつて、塗の剥げた盃をさしつけた。
松潜
(
まつくゞ
)
りは
既
(
も
)
う
楓
(
かへで
)
の枝に居らぬ。
茸の香
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
五人
(
ごにん
)
のうちであまりものいりもしなかつた
代
(
かは
)
りに、
智慧
(
ちえ
)
のないざまをして、
一番
(
いちばん
)
慘
(
むご
)
い
目
(
め
)
を
見
(
み
)
たのがこの
人
(
ひと
)
です。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
蠅
(
はへ
)
も
蛆
(
うじ
)
も、とは、まさか
言
(
い
)
ひはしなかつたけれども、
此
(
こ
)
の
場合
(
ばあひ
)
……きれい
汚
(
きたな
)
いなんぞ
勿體
(
もつたい
)
ないと、
立
(
たち
)
のき
場所
(
ばしよ
)
の
周圍
(
しうゐ
)
から
説
(
せつ
)
が
出
(
で
)
て、
使
(
つかひ
)
が
代
(
かは
)
つて、もう
一度
(
いちど
)
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そしてそれらの
金屬
(
きんぞく
)
をもつて
造
(
つく
)
つた
器物
(
きぶつ
)
の
方
(
ほう
)
が、
石
(
いし
)
で
造
(
つく
)
つたものよりは
工合
(
ぐあひ
)
のよいことを
知
(
し
)
つてからは、だん/\
石
(
いし
)
の
代
(
かは
)
りに
金屬
(
きんぞく
)
で
造
(
つく
)
るようになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
その
時
(
とき
)
、もう
一人
(
ひとり
)
の
人
(
ひと
)
が
柿
(
かき
)
の
木
(
き
)
に
代
(
かは
)
つて、『
生
(
な
)
ります、
生
(
な
)
ります』と
答
(
こた
)
へますね。あの
棒
(
ぼう
)
で
強
(
つよ
)
く
打
(
う
)
たれゝば
打
(
う
)
たれるほど、
柿
(
かき
)
は
甘
(
あま
)
くなるとかき
聞
(
き
)
きました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
知て小西屋へ行しは兄の元益なれば是も如何なる
祟
(
たゝり
)
や有んと元益と共に
胸
(
むね
)
安
(
やす
)
からず思ひゐたるに
慈悲深
(
じひぶか
)
く山田が事は問給はで是を庄兵衞が
代
(
かは
)
りとなし
養親
(
やうしん
)
が
義
(
ぎ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
又
定
(
きま
)
つた
綴音
(
シラブル
)
も脚韻も顧慮しない
代
(
かは
)
りに
頻
(
しきり
)
に頭韻法を繰返す。氏は
自
(
みづか
)
ら
未来派
(
フユチユリスト
)
の天才であると公言し、古臭い詩風の破壊を敢てした事を光栄とすると言つて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
品川湾の眺望に対する興味は時勢と共に全く湮滅してしまつたに
係
(
かゝは
)
らず、其の
代
(
かは
)
りとして興るべき新しい風景に対する興味は
今日
(
こんにち
)
に於ては
未
(
いま
)
だ
成立
(
なりた
)
たずにゐるのである。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
其所らが
急
(
きふ
)
にもや/\と
淡
(
うす
)
い
靄
(
もや
)
でもかゝつたやうになツて畫架
諸共
(
もろとも
)
「自然の力」は、すーツと其の中へ
捲
(
ま
)
き込まれるかと思はれた………
代
(
かは
)
つて眼に映ツたのが裸體になツたお房だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
ピータ ほい、
眞平御免
(
まっぴらごめん
)
なれぢゃ。
足下
(
おぬし
)
は
唄方
(
うたかた
)
であったものを。
乃公
(
おれ
)
が
代
(
かは
)
って
言
(
い
)
はう。そも/\「
音樂
(
おんがく
)
の
銀
(
ぎん
)
の
調
(
しらべ
)
」と
謂
(
い
)
っぱ、はて、とかく
樂人
(
がくじん
)
は金貨には
能
(
よ
)
うありつかぬからぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
明治
(
めいぢ
)
三十七
年
(
ねん
)
戰爭
(
せんさう
)
起
(
おこ
)
るや、
又一
(
またいち
)
召集
(
せうしふ
)
せられ、
故
(
ゆゑ
)
に
余
(
よ
)
は
代
(
かは
)
りて
此
(
この
)
地
(
ち
)
に
來
(
きた
)
り
留守
(
るす
)
を
監督
(
かんとく
)
する
事
(
こと
)
となれり。
我
(
わが
)
牧塲
(
ぼくぢやう
)
は
事業
(
じげふ
)
漸
(
やうや
)
く
其
(
その
)
緒
(
ちよ
)
に
就
(
つ
)
きしものにて、
創業
(
さうげふ
)
の
困難
(
こんなん
)
に
加
(
くは
)
ふるに
交通
(
かうつう
)
の
不便
(
ふべん
)
あり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
先生
(
せんせい
)
は
奥樣
(
おくさま
)
と、
夜晝
(
よるひる
)
、
病床
(
ベツド
)
の
側
(
そば
)
を
離
(
はな
)
れませんでした。そして
身
(
み
)
を
碎
(
くだ
)
いて
看護
(
かんご
)
をなされました。
先生
(
せんせい
)
は「
自分
(
じぶん
)
にかはれるものならば
喜
(
よろこ
)
んで
代
(
かは
)
つてやりたい」と
沁々
(
しみ/″\
)
、その
時
(
とき
)
、わたしに
言
(
ゆ
)
はれました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
六一
臣として君を
伐
(
う
)
つすら、天に応じ民の
望
(
のぞみ
)
にしたがへば、
六二
周
(
しう
)
八百年の
創業
(
さうげふ
)
となるものを、まして
六三
しるべき
位
(
くらゐ
)
ある身にて、
六四
牝鶏
(
ひんけい
)
の
晨
(
あした
)
する
代
(
よ
)
を取つて
代
(
かは
)
らんに、道を失ふといふべからず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
成程
(
なるほど
)
私
(
わたくし
)
の
塾
(
じゆく
)
には
規則
(
きそく
)
と
申
(
まを
)
しても
唯
(
た
)
だ
何時
(
なんどき
)
に
寢
(
ね
)
る、
起
(
おき
)
るといふ
丈
(
だけ
)
で、
其外
(
そのほか
)
に
之
(
これ
)
を
守
(
まも
)
れ、これを
行
(
おこな
)
へといふやうな
命令的
(
めいれいてき
)
の
事
(
こと
)
は
更
(
さら
)
に
申
(
まを
)
さないが、
其
(
そ
)
の
代
(
かは
)
り、
何事
(
なにごと
)
も
自營獨立
(
じえいどくりつ
)
の
精神
(
せいしん
)
を
籠
(
こ
)
めて
遣
(
や
)
つて
貰
(
もら
)
ひたい。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
で、
後
(
あと
)
の
患者
(
くわんじや
)
は
代診
(
だいしん
)
が
彼
(
かれ
)
に
代
(
かは
)
つて
診察
(
しんさつ
)
するのであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
入
(
い
)
れ
代
(
かは
)
つてふるい葉が落ちてしまふのです。
ゆづり葉
(新字旧仮名)
/
河井酔茗
(著)
それぢや わたしが
代
(
かは
)
つて
登
(
のぼ
)
つてあげるわ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
終
(
を
)
へしか、消ゆる
後姿
(
うしろで
)
に
代
(
かは
)
れる
列
(
れつ
)
は
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
開墾
(
かいこん
)
の
手間賃
(
てまちん
)
を
比較的
(
ひかくてき
)
餘計
(
よけい
)
に
與
(
あた
)
へられる
代
(
かは
)
りには
櫟
(
くぬぎ
)
の
根
(
ね
)
は一つも
運
(
はこ
)
ばない
筈
(
はず
)
であつた。
彼等
(
かれら
)
の
伴侶
(
なかま
)
はさういふことをも
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
宅
(
うち
)
では
御米
(
およね
)
が
宗助
(
そうすけ
)
に
着
(
き
)
せる
春
(
はる
)
の
羽織
(
はおり
)
を
漸
(
やうや
)
く
縫
(
ぬ
)
ひ
上
(
あ
)
げて、
壓
(
おし
)
の
代
(
かは
)
りに
坐蒲團
(
ざぶとん
)
の
下
(
した
)
へ
入
(
い
)
れて、
自分
(
じぶん
)
で
其上
(
そのうへ
)
へ
坐
(
すわ
)
つてゐる
所
(
ところ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
知
(
し
)
らず
曵
(
ひき
)
しかばなど
堪
(
たま
)
るべき
微塵
(
みぢん
)
になりて
恨
(
うら
)
みを
地
(
ち
)
に
殘
(
のこ
)
しぬ
孃
(
ぢやう
)
さま
御覽
(
ごらん
)
じつけて
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
がり
給
(
たま
)
ひ
此
(
この
)
そこねたるは
我身
(
わがみ
)
に
取
(
と
)
らせよ
代
(
かは
)
りには
新
(
あた
)
らしきのを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いかにも、
暗
(
くら
)
い
夜
(
よる
)
の
朝
(
あさ
)
に
代
(
かは
)
つた
喜
(
よろこ
)
びが、『あけぬこの
夜
(
よ
)
は』といふ
簡單
(
かんたん
)
な
句
(
く
)
のうちに、
漲
(
みなぎ
)
つてゐるではありませんか。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
断念
(
あきら
)
めます、……
断念
(
あきら
)
める……
私
(
わたくし
)
はお
浦
(
うら
)
を
思切
(
おもひき
)
ります。
何
(
ど
)
うぞ、
其
(
そ
)
の
代
(
かは
)
り、
夢
(
ゆめ
)
でも
可
(
い
)
い、
夢
(
ゆめ
)
なら
何時
(
いつ
)
までも
覚
(
さ
)
めずに、
私
(
わたくし
)
を
此処
(
こゝ
)
に、
貴女
(
あなた
)
の
傍
(
そば
)
にお
置
(
お
)
き
下
(
くだ
)
さい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何百本
(
なんびやくぽん
)
の
日章旗
(
につしようき
)
が
立
(
た
)
つて
居
(
を
)
つたにしろ、
其樣
(
そん
)
な
事
(
こと
)
には
抅
(
かま
)
はぬ、
忽
(
たちま
)
ち
日章旗
(
につしようき
)
は
片々
(
きれ/″\
)
に
引裂
(
ひきさ
)
かれて、
代
(
かは
)
つて
獅子
(
しゝ
)
や
鷲章
(
わしゞるし
)
の
旗
(
はた
)
が、
我物顏
(
わがものがほ
)
に
此
(
この
)
島
(
しま
)
を
占領
(
せんりよう
)
する
事
(
こと
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
或
(
あるひ
)
は
右
(
みぎ
)
のような
積極的動作
(
せききよくてきどうさ
)
の
代
(
かは
)
りに、
噴氣
(
ふんき
)
或
(
あるひ
)
は
噴煙
(
ふんえん
)
が
突然
(
とつぜん
)
やむような
消極的
(
しようきよくてき
)
の
前徴
(
ぜんちよう
)
を
示
(
しめ
)
すものもあり、
又
(
また
)
氣壓
(
きあつ
)
の
變動
(
へんどう
)
特
(
とく
)
に
低壓
(
ていあつ
)
の
際
(
さい
)
に
起
(
おこ
)
る
癖
(
くせ
)
のあるものもあるから
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
かの
香港
(
ホンコン
)
へ志し給ふ若き人達の中よりも
弾手
(
ひきて
)
歌ひ手の
代
(
かは
)
る
代
(
がは
)
る
出
(
い
)
で
候
(
さふら
)
ひしは物優しき限りに覚え申し
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
實際
(
じつさい
)
のところ
今日
(
こんにち
)
遺
(
のこ
)
つてゐる
種々
(
しゆ/″\
)
な
器物
(
きぶつ
)
から
考
(
かんが
)
へますと、
銅
(
どう
)
と
錫
(
すゞ
)
との
合金
(
ごうきん
)
である
青銅
(
せいどう
)
が、
一番
(
いちばん
)
早
(
はや
)
く
石
(
いし
)
に
代
(
かは
)
つて
廣
(
ひろ
)
く
使用
(
しよう
)
されることになつたといふべきでありませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それが
厭
(
いや
)
だから
己
(
おれ
)
の
代
(
かは
)
りに
彼
(
あ
)
の
弥吉
(
やきち
)
の
馬鹿野郎
(
ばかやらう
)
を
遣
(
や
)
つて、一
度
(
ど
)
でこり/\するやうにしてやらう。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そのためには、いふまでもなく、お
互
(
たがひ
)
に
十分
(
じゆうぶん
)
に
山
(
やま
)
を
愛
(
あい
)
して、むやみに
木
(
き
)
を
伐
(
き
)
らないようにし、もし
伐
(
き
)
れば、その
跡
(
あと
)
に
代
(
かは
)
りの
木
(
き
)
を
植
(
う
)
ゑて
仕
(
し
)
たてることを
忘
(
わす
)
れてはなりません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
此
理
(
り
)
を以てする時はお
内義
(
ないぎ
)
さまいつもお内義さまでは
陰中
(
いんちゆう
)
に陽を
抱
(
いだか
)
ずして
天理
(
てんり
)
に
叶
(
かなは
)
ず、をり/\は
夫
(
をつと
)
に
代
(
かは
)
りて
理屈
(
りくつ
)
をいはざれば
家内
(
かない
)
治
(
おさまら
)
ず、さればとて
理屈
(
りくつ
)
に
過
(
すぎ
)
牝鳥
(
めんどり
)
旦
(
とき
)
をつくれば
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
受て
攝州
(
せつしう
)
大坂にて御仕置に行はれしが此源内の娘に
豐
(
とよ
)
と云ふ大孝行の者が有て
父
(
ちゝ
)
源内が入牢せし中
讃州
(
さんしう
)
の
金毘羅權現
(
こんぴらごんげん
)
へ
誓
(
ちか
)
ひを
立
(
たて
)
我が一命を
神
(
かみ
)
へ
捧
(
さゝ
)
げて父の無實の罪に
代
(
かは
)
らんことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
木曾
(
きそ
)
の
檜木
(
ひのき
)
は
材木
(
ざいもく
)
として
立派
(
りつぱ
)
なばかりでなく、
赤味
(
あかみ
)
のある
厚
(
あつ
)
い
木
(
き
)
の
皮
(
かは
)
は
屋根板
(
やねいた
)
の
代
(
かは
)
りにもなります。まあ、あの一ト
擁
(
かゝ
)
へも
二擁
(
ふたかゝ
)
へもあるやうな
檜木
(
ひのき
)
の
側
(
そば
)
へ、お
前達
(
まへたち
)
を
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
せたい。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
……あゝ、こりゃあんまり
厚顏
(
あつかま
)
しかった。
俺
(
おれ
)
に
言
(
い
)
うてゐるのでは
無
(
な
)
い。
大空中
(
おほぞらぢゅう
)
で
最
(
いっ
)
ち
美
(
うつく
)
しい
二箇
(
ふたつ
)
の
星
(
ほし
)
が、
何
(
なに
)
か
用
(
よう
)
があって
餘所
(
よそ
)
へ
行
(
ゆ
)
くとて、
其間
(
そのあひだ
)
代
(
かは
)
って
光
(
ひか
)
ってくれと
姫
(
ひめ
)
の
眼
(
め
)
に
頼
(
たの
)
んだのぢゃな。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
本所
(
ほんじよ
)
も同じやうに
所々
(
しよ/\
)
に
出水
(
しゆつすゐ
)
したさうで、
蘿月
(
らげつ
)
はお
豊
(
とよ
)
の住む
今戸
(
いまど
)
の
近辺
(
きんぺん
)
はどうであつたかと、二三日
過
(
す
)
ぎてから、
所用
(
しよゝう
)
の帰りの
夕方
(
ゆふがた
)
に
見舞
(
みまひ
)
に来て見ると、
出水
(
でみづ
)
の
方
(
はう
)
は無事であつた
代
(
かは
)
りに、それよりも
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「其の
代
(
かは
)
り女にはお産といふ
大難
(
だいなん
)
があるぢやありませんか。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
勉強が佐々木に
代
(
かは
)
つたから、昼寐をする説明にはならないが、与次郎が、
昨夕
(
ゆふべ
)
先生に例の話をした事丈は是で明瞭になつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
代
(
かは
)
り
吝
(
しは
)
き
事
(
こと
)
も二とは
下
(
さが
)
らねど、よき
事
(
こと
)
には
大旦那
(
おほだんな
)
が
甘
(
あま
)
い
方
(
はう
)
ゆゑ、
少
(
すこ
)
しのほまちは
無
(
な
)
き
事
(
こと
)
も
有
(
あ
)
るまじ、
厭
(
い
)
やに
成
(
な
)
つたら
私
(
わたし
)
の
所
(
とこ
)
まで
端書
(
はがき
)
一
枚
(
まい
)
、こまかき
事
(
こと
)
は
入
(
い
)
らず
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“代”の意味
《名詞》
(ダイ、よ)ある統治者が統治する期間。
(ダイ)代金の略。お代。
(ダイ)代理。
(出典:Wiktionary)
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“代”を含む語句
身代
御代
時代
代々
交代
名代
代替
月代
近代
出代
手代
神代
古代
重代
稀代
酒代
永代
永代橋
千代
万代
...