『茸の香(きのこのかおり)』
私は今上醍醐の山坊で、非時の饗応をうけてゐる。 坊は谿間の崖に臨むで建てかけた新建で、崖の中程からによつきりと起きあがつて、欄干の前でぱつと両手を拡げたやうな楓の古木がある。こんもりとした其の枝を通して、段々下りの谿底に、蹲踞むだやうな寺の …
作品に特徴的な語句
交(まざ) 小(ちつ) 芳(かう) 偶然(ひよつと) 喙(つつ) 甚(えら) 香(にほひ) 唯(たつた) 山中(やまぢう) 緩(ゆつく) 那様(あんな) 代(かは) 舌鼓(したづゝみ) 向(むき) 嗜(す) 如何(どう) 繊細(きやしや) 見附(みつか) 下(お) 坊(ばう) 新建(しんたち) 然(そ) 蹲踞(しやが) 香気(にほひ) 下(くだ) 余裕(ゆとり) 吸物(すひもの) 唯(たゞ) 土地(ところ) 居(を) 折角(せつかく) 散(ちら) 既(も) 本(ぽん) 楓(かへで) 樹肌(こはだ) 然(さ) 終(しま) 聞(きこ) 谿間(たにあひ) 購(か) 起(お) 鈍(どん) 饗応(もてなし) 下湿(したじめ) 了(しま) 事(こと) 仄(ほの) 今(いま) 俗離(ぞくはな) 充(み) 其色(そのいろ) 口腹(こうふく) 吸(す) 噛(か) 嚥(の) 夫(それ) 山根(やまね) 山越(やまごし) 弛(ゆる) 役僧(やくそう) 御越(おこし) 応(こた) 恁(か) 慾(よく) 拡(ひろ) 捜(さが) 掻(か) 敏(さと) 松潜(まつくゞ) 松蕈(まつたけ) 欄干(らんかん) 此方(こちら) 此頃(このごろ) 殻(から) 海鼠(なまこ) 淡水(まみづ) 番(ばん) 痺(しび) 睡(ねむ) 節(ふし) 給持(きうぢ) 胡桃(くるみ) 茸(きのこ) 蓋(ふた) 言(い) 談話(はなし) 谿底(たにそこ) 越(こ) 趣(おもむき) 趣致(おもむき) 軈(やが) 込(こ) 這麼(こんな) 零(こぼ) 非時(ひじ) 韲物(あへもの) 額安(かくやす) 飽(あ) 香魚(あゆ)