“趣致”の読み方と例文
読み方割合
おもむき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
味覚の発達した今の人の物を喰べるのは、其の持前の味以外に色を食べ香気にほひを食べまた趣致おもむきを食べるので、早い談話はなし蔓茘枝つるれいしくといふ人はあくどい其色そのいろをも食べるので。
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
いずれ趣致おもむきなきはなけれど、ここのはそれらとはさまかわりて、巌という巌にはあるが習いなる劈痕さけめ皺裂ひびりほとんどなくして、光るというにはあらざれど底におのずからうるおいを含みたる美しさ
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)