“非時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひじ66.7%
ときじく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
非時（ひじ）の見廻りに出てきたが、蒼白い月影を浴びながら行子を抱いて立っている小狩衣の姿を見ると、小腰をかがめて丁寧に礼をし、逃げるようにいま来たほうへ引返して行った。
うすゆき抄 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
私は今（いま）上醍醐（かみだいご）の山坊で、非時（ひじ）の饗応（もてなし）をうけてゐる。
茸の香 (新字旧仮名) ／ 薄田泣菫(著)
非時（ときじく）の木の実熟（う）るる
わがひとに与ふる哀歌 (新字旧仮名) ／ 伊東静雄(著)