“仄”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ほの75.4%
ほのか13.5%
ほのめ4.3%
ほん2.1%
ほんの1.8%
おぼめか0.4%
かす0.4%
そく0.4%
ひら0.4%
0.4%
(他:3)0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“仄”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語23.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
月明りのほのめいた洛陽らくようの廃都に、李太白りたいはくの詩の一行さえ知らぬ無数の蟻の群をあわれんだことを!
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
葉子は大分前にも、ちょっとそれをほのめかしていたが、アパアトヘ立て籠もろうとしたのも、それを完成したいためであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そこにはあかり取りも何にもないから、ほのか星明ほしあかり辿たどれないが、昼の見覚みおぼえは違うまい。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
考え込んでいるうちに、蝋燭ろうそくほのかな光でまた私は、朝まで何にも知らずにぐっすりと眠り込んでしまいました。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
「あの時にきつと移つたずら」——お住は医者の帰つた後、顔をまつ赤にした患者のお民にかう非難をほのめかせたりした。
一塊の土 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
信子も亦一方では彼等の推測を打ち消しながら、他方ではその確な事をそれとなく故意にほのめかせたりした。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
見ると、耳の根をほんのり紅くしてゐる。私は其儘室に入らうとすると、何時の間にか民子が來て立つてゐて、
札幌 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
見ると、耳の根をほんのり紅くしてゐる。私は其儘室に入らうとすると、何時の間にか民子が来て立つてゐて、
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
う云つたが、男の顏を見る事は出來なかつた。俯向うつむいた顏はほんのりと紅かつた。急いで洋燈ランプを明るくする。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
う云つたが、男の顔を見る事は出来なかつた。俯向うつむいた顔はほんのりと紅かつた。急いで洋燈を明るくする。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
四人の者は黙々とその階段を下りて行く。下り切った所で一休みした。それから中庭を突っ切って湖岸の方へ歩いて行く。星一つない闇夜である。行手の闇をおぼめかして灯火の光が見えて来た。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「耳を、」肩を取って、口をつけ、二人はの下蔭にささやきを交え、手を組んで、短いのと、長いのと、四脚を揃えたのがかすかに見える。お雪は少し離れて立って、身を切裂かるる思いである。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まかりまちがったところで、それはひょうを踏みはずし、そくを踏み落して、住職や、有志家連をして、手に汗を握らしむる程度のものに相違ないから、その点の安心が、米友をして仮睡うたたねの夢に導いたと見らるべきです。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
材木のいかだは、堀の中にも、水が見えないほど浮いていた。そこから二、三町先のはずれはもう海で、闇の中に、うしおの白いひらめきだけしか見えはしない。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シイカが橋を渡るまでけっして外したことのない仮面が、の明りの中で、薄気味悪い無表情を示して、ほんのりと浮び上っていた。
(新字新仮名) / 池谷信三郎(著)
めかけを持つくらいのことにふしぎはないが、奥方の悋気は尋常なものではない、おれは、つまりそこだ、おれは、ほのめかしたのだ、——いいから云え、保本
その間召使が炉に松薪まつまきを投げ入れ、室内がぽっかり暖まってくると、法水は焔の舌を見やりながら、微かに嘆息した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
姫は、起き直つた。天井の光りの輪が、元のまゝに、たゞホノかに、事もなく揺れて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)