“仄々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほのぼの93.8%
ほの/″\6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして実に不思議なことには、どこからか光が射して来ると見えて、仄々ほのぼのとした薄明うすあかりが蛍火のように蒼白く、窟内一杯に充ちている。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
びちょびちょの外便所のそばに夕顔が仄々ほのぼのと咲いていた。母は二階の物干で行水ぎょうずいをしていた。尾道は水が不自由なので、にないおけ一杯二銭で水を買うのだ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
つき晃々きら/\まどたので、戞然からりたまはこひらいたやうに、山々やま/\谷々たに/″\錦葉もみぢにしきは、照々てら/\かゞやきびてさつまへまた卷絹まきぎぬ解擴ときひろげた。が、すゑ仄々ほの/″\うすく。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)