“仄青”の読み方と例文
読み方割合
ほのあお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その扉の上の明窓あかりまどから洩れ込んで来る、仄青ほのあおい光線をたよりに、両側に二つ並んでいる急な階段の向って左側を、ゴトンゴトンと登り詰めて右に折れると
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そのいちばん奥にだけ仄青ほのあおい燭の光が洩れている。光秀はそこにいた。近習きんじゅも小姓も見えない。ただ独り白絽しろろの小袖を着、太刀、脇息きょうそくを寄せて坐っていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時に若林博士は、その仄青ほのあおひとみを少しばかり伏せて、今までよりも一層低い調子になった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)