“仄暗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほのぐら84.9%
ほのくら12.3%
ほのやみ1.4%
ホノグラ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仄暗ほのぐらい天井の節穴をみつめながら、その夜一晩、どんなに床上に転々して、まんじりともせず長い夜を、苦しみ抜いたか知れません。
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
が、すぐ町から小半町引込ひっこんだ坂で、一方は畑になり、一方は宿のかこいの石垣が長く続くばかりで、人通りもなく、そうして仄暗ほのくらい。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いつか二人の手は、仄暗ほのやみの中に握り合わされていた。
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
併しやがて、ふり向いて、仄暗ホノグラくさし寄つて来てゐる姥の姿を見た時、言はうやうないオソロしさと、せつかれるやうな忙しさを、一つに感じたのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)