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ほのぼの
語句 | 割合 |
仄々 | 83.3% |
杳眇 | 5.6% |
隠々 | 5.6% |
隠約 | 5.6% |
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びちょびちょの外便所のそばに夕顔が
仄々と咲いていた。母は二階の物干で
行水をしていた。尾道は水が不自由なので、にない
桶一杯二銭で水を買うのだ。
金煙管の
莨の
独り
杳眇と
燻るを手にせるまま、満枝は
儚さの
遣方無げに
萎れゐたり。さるをも見向かず、
答へず、
頑として石の如く
横はれる貫一。
厚き
蓐の積れる雪と真白き上に、
乱畳める
幾重の
衣の
彩を争ひつつ、
妖なる姿を
意も
介かず
横はれるを、窓の日の
帷を
透して
隠々照したる
夜すがら
両個の運星
蔽ひし
常闇の雲も晴れんとすらん、
隠約と
隙洩る
曙の影は、玉の
緒長く座に入りて、光薄るる
燈火の
下に並べるままの茶碗の
一箇に、
小き
蛾有りて、落ちて浮べり。