“蓐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しとね73.3%
とこ13.3%
じよく6.7%
じょく6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お蔦はしとねに居直って、押入の戸を右に開ける、と上も下も仏壇で、一ツは当家の。自分でお蔦が守をするのは同居だけに下に在る。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昨夜ゆふべの収めざるとこの内に貫一は着のまま打仆うちたふれて、夜着よぎ掻巻かいまきすそかた蹴放けはなし、まくらからうじてそのはし幾度いくたび置易おきかへられしかしらせたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さく三十七ねん十二ぐわつ某夜ばうやことなりき、れいごと灌水くわんすゐへてじよくねむりきしもなく、何者なにものきたりて七福しちふくあたふとげたりとゆめむ。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
望める盾を貸し申そう。——長男チアーはさんぬる騎士の闘技に足を痛めて今なおじょくを離れず。その時彼が持ちたるは白地に赤く十字架を染めたる盾なり。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)