“蹴放”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けはな92.9%
けはなし7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨夜ゆふべの収めざるとこの内に貫一は着のまま打仆うちたふれて、夜着よぎ掻巻かいまきすそかた蹴放けはなし、まくらからうじてそのはし幾度いくたび置易おきかへられしかしらせたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その侍は牛の御前のほうから出て来て、おみやの蹴放けはなされるのを見て、なに事とも知らぬまま、駆けつけたようであった。
忠利のかんむりひもが城門の蹴放けはなし——つまり門のしきい——にさわったというので、それから以後忠利の家臣は勿論、代々の家来も皆、朝夕、この門を通行するのに
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)