“病蓐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びょうじょく83.3%
びやうじよく16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近ごろかの尾上家に頼まれて、橘之助の病蓐びょうじょくに附添って、息を引き取るまで世話をしたが、多分の礼も手に入るる、山そだちは山とか、ちと看病づかれも出たので
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夫にして一朝事業に失敗するとか、あるいは長い病蓐びょうじょくに臥すとかいうことの起った場合には、今まで家庭にくすぶっていた妻が奮然立って外に働かねばならぬかも知れぬ。
夫婦共稼ぎと女子の学問 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
せわしいので、今月はねつから小説を読まずに暮した。谷崎君の『病蓐びやうじよくの幻想』と中村孤月氏の『人の生活』と、加能君の『醜き影』とこの三つを読んだきりだ。
初冬の記事 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)