“病褥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びょうじょく66.7%
とこ22.2%
いたつき5.6%
びやうじよく5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……おまえにはまだきもにこたえまい。しかし、わしは今、心魂に徹して、半生の苦杯をなめ味わっているのだ……この病褥びょうじょくの中で」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、きょう限り、病褥とこをあげて起きるつもりです。やまいに負けていてはりもなし、気分もここ数日来ずっとい」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そういえば、如意輪にょいりん観世音がご信仰で、月ごとに、ご参詣に見えておいでだが、この春ごろからお姿を見たことがない。——もしや、お病褥いたつきではないかと、わしらは、案じているのじゃ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大隈侯病篤しと稱へられ余もまた病褥びやうじよくにある日、といふ風な事が細字で認められてあつた。