“如意輪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にょいりん83.3%
によいりん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和泉国の松尾寺まつのおでらでは、かねがね北条退治の如意輪にょいりんほうを修していたところ、ちょうどその満願にあたる日に、千早の囲みが解けたと、その「松尾寺文書」は仏徳をしるしている。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聖徳太子が自ら刻んだという如意輪にょいりん観音の像だけは、寺院の近くに、今にその堂宇どううを残しているのであるが、最近、それが聖徳太子の作ではなく運慶うんけいの作であることが鑑定され
荒雄川のほとり (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
つかうへ趺坐ふざして打傾うちかたむいて頬杖ほゝづゑをした、如意輪によいりん石像せきざうがあつた。とのたよりのない土器色かはらけいろつきは、ぶらりとさがつて、ほとけほゝ片々かた/\らして、木蓮もくれんはな手向たむけたやうなかげした。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
人間にんげんまへとき如意輪によいりん御姿おすがたは、スツと松蔭まつかげやゝとほく、くらちひさくをがまれた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)