“石像”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきぞう60.0%
せきざう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もはや海底のはてまでも来たのではないかと思われる頃、それまで石像せきぞうのようだった博士は、やっとからだを動かしはじめた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たくさんの石像せきぞうが残っているし、また、昔、船で渡ってきた人たちが残していったものもあって、博物館のような島である。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
つかうへ趺坐ふざして打傾うちかたむいて頬杖ほゝづゑをした、如意輪によいりん石像せきざうがあつた。とのたよりのない土器色かはらけいろつきは、ぶらりとさがつて、ほとけほゝ片々かた/\らして、木蓮もくれんはな手向たむけたやうなかげした。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たそがれの青き光に半面を空に向けつつ泣ける石像せきざう
註釈与謝野寛全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)