“鉄如意”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てつによい66.7%
てつにょい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北高和尚はすこしもおそるゝいろなく口に咒文じゆもんとなへ大声たいせい一喝いつかつし、鉄如意てつによいあげて飛つく大猫のかしらをうち玉ひしに、かしらややぶれけん血ほどはしりてころもをけがし、妖怪えうくわい立地たちどころ逃去にげさりければ
北高和尚はすこしもおそるゝいろなく口に咒文じゆもんとなへ大声たいせい一喝いつかつし、鉄如意てつによいあげて飛つく大猫のかしらをうち玉ひしに、かしらややぶれけん血ほどはしりてころもをけがし、妖怪えうくわい立地たちどころ逃去にげさりければ
或る時、壬生の新撰組のたむろの前へ、みすぼらしい坊主が、一蓋いちがい檜木笠ひのきがさを被って、手に鉄如意てつにょいを携えてやって来て、新撰組の浪士たちが武術を練っている道場を、武者窓からのぞいていました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)