“咒文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅもん69.2%
じゆもん30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、淵辺の血走ッた眼は咒文じゅもんのように呟いた。何かがり移ったもののごとく、両の膝がしらで、ジリジリ前へすすみ出ながら。
で法王がその履を穿くとご病気が起ったとかいうのでだんだん詮議せんぎの末その履の中を調べて見ると、ポン教の咒文じゅもんが入って居ったという。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
彼は何かぶつ/\のゝしつてゐたらしいが、私にはわからなかつた。がとにかく咒文じゆもんのやうなものをとなへてゐたので、直ぐには返辭をしなかつた。
中介は、女が相手でも子供が相手でも真剣に喧嘩をする性質たちであつたが、さればとよ、とか、さもあらばありけれ、などゝ不思議な咒文じゆもんを発するときは、戦意昂揚の証拠なのである。
朴水の婚礼 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)