“咒詛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のろい33.3%
じゅそ25.0%
じゆそ16.7%
のろひ16.7%
のろ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有恁かくて予は憐むべき美少年の為に、咒詛のろいの釘を抜棄ぬきすてなんと試みしに、執念しゅうねき鉄槌の一打は到底指の力の及ぶ所にあらざりき。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二六時中キョトキョト、コソコソして墓にるまで一刻の安心も得ないのは今の人の心だ。文明の咒詛じゅそだ。馬鹿馬鹿しい
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
心得こゝろえことで……はさんではてるへびの、おなじ場所ばしよに、おなじかまくびをもたげるのも、あへて、咒詛じゆそ怨靈をんりやう執念しふねんのためばかりではないことを。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この咒詛のろひ、身にひき纏ふ苦しさに、みそら仰ぎて
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
あまつさえ、身のほどをわきまえずして、百四、五十里、二百里近く離れたままで人を咒詛のろう。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)