咒詛じゆそ)” の例文
心得こゝろえことで……はさんではてるへびの、おなじ場所ばしよに、おなじかまくびをもたげるのも、あへて、咒詛じゆそ怨靈をんりやう執念しふねんのためばかりではないことを。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「吹雪物語」を読む人は、ただ、悔恨と、咒詛じゆそと、疑惑と、絶望と、毒を読みとるにすぎないでせう。
後記〔『炉辺夜話集』〕 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)