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咒詛
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のろい
ふりがな文庫
“
咒詛
(
のろい
)” の例文
有恁
(
かくて
)
予は憐むべき美少年の為に、
咒詛
(
のろい
)
の釘を
抜棄
(
ぬきす
)
てなんと試みしに、
執念
(
しゅうね
)
き鉄槌の一打は到底指の力の及ぶ所にあらざりき。
黒壁
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『お前さんが誓を破ったが最後、
咒詛
(
のろい
)
が落ちかかって行くからね。そうよ、私の咒詛がね。それもお前さん承知だろうね。私の咒詛は恐ろしいよ。私はジプシイの娘だから』
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
何も言わずに、心に怨んで、薄情ものに見せしめに、命の
咒詛
(
のろい
)
を、
貴女
(
あなた
)
様へ
願掛
(
がんが
)
けさしゃった、
姉
(
あね
)
さんは、おお、お
怜悧
(
りこう
)
だの。いいお
娘
(
こ
)
だ。いいお
娘
(
こ
)
だ。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
(
なん
)
と、
丑
(
うし
)
の
刻
(
とき
)
の
咒詛
(
のろい
)
の
女魔
(
にょま
)
は、一本
歯
(
ば
)
の
高下駄
(
たかげた
)
を
穿
(
は
)
くと言うに、
些
(
ち
)
ともの足りぬ。
床几
(
しょうぎ
)
に立たせろ、引上げい。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
禰宜 いや何とも……この
頃
(
ごろ
)
の
三
(
み
)
晩
四
(
よ
)
晩、
夜
(
よ
)
ふけ
小
(
さ
)
ふけに、この方角……あの森の奥に当って、
化鳥
(
けちょう
)
の叫ぶような声がしまするで、話に聞く、
咒詛
(
のろい
)
の釘かとも思いました。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
唯
(
ただ
)
単に迷信のみにて、実際
成立
(
なりた
)
たざる
咒詛
(
のろい
)
にもせよ、かかる罪悪を造る女心の浅ましく、はたまた咒わるる男も憐むべしと、見るから不快の念に堪えず直ちに他方に転ぜんとせし視線は
黒壁
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何でも願が
叶
(
かな
)
うと云います……
咒詛
(
のろい
)
も、恋も、
情
(
なさけ
)
も、
慾
(
よく
)
も、意地張も同じ事。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
咒
漢検準1級
部首:⼝
8画
詛
漢検1級
部首:⾔
12画
“咒詛”で始まる語句
咒詛調伏