“のろい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
44.4%
呪詛30.6%
呪咀11.1%
咒詛5.6%
咒咀2.8%
呪言1.4%
1.4%
1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若し僕の想像が確だとすると、この事件には実に恐しい人物が介在している。そいつののろいが事件全体を非常に複雑なものにしている。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
……「久田の姥を殺した刹那せつな、お前はまたも呪詛のろいを受けよう。恐ろしい呪詛! 恐ろしい呪詛! 不幸なお前! 不幸なお前!」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
私の黒焦死体の呪咀のろいがどんなに真剣な気持のものですか……私たちのうらみの内容が、どんなに深刻な、残虐ざんぎゃく無道な校長先生のなさり方に対する反抗であるかを
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『お前さんが誓を破ったが最後、咒詛のろいが落ちかかって行くからね。そうよ、私の咒詛がね。それもお前さん承知だろうね。私の咒詛は恐ろしいよ。私はジプシイの娘だから』
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
怒りか? 恨みか? 咒咀のろいか? 悲しみか? ……
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
痴話のなんのという段ではなく、顔を蒼白ませて、呪言のろいのように言われるのですから、さすがのあちきも恐しくなり、従って心も冷えますから、急におこりが落ちたようになる。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
咀う口から出るのろいや、いろいろのあざけり
家は沈黙ののろいにみたされ、この家族は枕を並べて厭世自殺をとげるであらう。
それでその兄が八年もの間、かわしおしました。そこでその兄が、き悲しんで願いましたから、そののろいの物をもとに返しました。そこでその身がもとの通りに安らかになりました。