“咒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のろ61.8%
じゅ11.8%
まじな11.8%
まじない8.8%
じゆ2.9%
のろい2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其都度女の人たちの嫉妬心しっとしん刺戟しげきして、皆から憎まれ、殊に其中の二人三人の女性ののろいを受けたらしくて、病死してしまう。
反省の文学源氏物語 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「悪い名だ! 悪い名を聞いた!」その声は凄く甲高かんだかのろうような声であった。「おお、おお、土屋庄三郎! 我が子よ! いやいやあいつの子だ!」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この手紙の事情を解し得た時、義雄はマオカの旅館でむかむかッとのぼせあがり、友人並にお鳥をのろつた。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
さてはこれも一清の妖術攻勢だなと、高廉は必死なじゅを行ってみたが、さっぱり自分の破邪はじゃいんにはき目がない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昔者むかしは道士があって、じゅとなえ鬼を役して灑掃さいそうせしめたそうだ。
鴎外漁史とは誰ぞ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
勿論道家と仏家は互に相奪っているから、支那において既に混淆しており、従って日本においても修験道の所為しょいなど道家くさいこともあり、仏家が「九字」をきるなど、道家のじゅを用いたり、符籙ふろくの類を用いたりしている。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
用法ようはう詳ならずと雖も、おそくは身のまもり又はまじなひの具などならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
由「あいてえ石頭を打付ぶッつけて……旦那ナニを……まじないでげすから貴方の下帯を外して貸して下さい下帯で釣りを掛けるといので、私のは越中でいけませんが、貴君あなたのは絹でげしょう」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「何とか伝の何章とかいう文句は、なんのまじないの文句だい?」
復員殺人事件 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「いや。四大の身を悩ます病は幻でございます。ただ清浄な水がこの受糧器に一ぱいあればよろしい。まじないで直して進ぜます」
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
いったい昔から生蕃が出草(首伐り)するのには、例えばまじないのためであるとか、仇敵関係に在る他種族に復讐するためであるとか、狩場の争いのためとか、いろいろな理由がある。
霧の蕃社 (新字新仮名) / 中村地平(著)
鐵「へえまじないでげすか」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わし陀羅尼だらにじゆした。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
家は沈黙ののろいにみたされ、この家族は枕を並べて厭世自殺をとげるであらう。