“咒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のろ61.1%
まじな13.9%
じゅ11.1%
まじない8.3%
じゆ2.8%
のろい2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したがって彼らが戦後の諸事諸相をのろい戦時の遺制に最大の愛着をもつのは当然の話であろう。特に天皇制こそは彼らにとって至上のものであろう。
これは恋のまじないの蠑螈。……数負さまが阿波屋に居候になっているのを嫌がられて、どうでも立退くとおっしゃいます。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
従って日本においても修験道の所為しょいなど道家くさいこともあり、仏家が「九字」をきるなど、道家のじゅを用いたり、符籙ふろくの類を用いたりしている。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「いや。四大の身を悩ます病は幻でございます。ただ清浄な水がこの受糧器に一ぱいあればよろしい。まじないで直して進ぜます」
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わし陀羅尼だらにじゆした。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
家は沈黙ののろいにみたされ、この家族は枕を並べて厭世自殺をとげるであらう。