“咒符”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅふ75.0%
おまもり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「第一、私には、わが足利家の内に、そんな魔の咒符じゅふみたいな暗い物があるということだけでも我慢がなりません。母上は秘密がお好きなのですか」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
国防保安法という咒符じゅふのお蔭で、新組織の帝国憲兵隊は、国民の生殺与奪の権を握る神の眷族になった。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
足ごしらえは八ツのわらじ、膝ぶしに咒符おまもりいつけ、仏神の像を鞍皮くらかわいた馬に乗り、進物籠を載せて、即日、江州を立って行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとえば、急な軍使となって長途を飛ぶさいには、仏神の像を鞍皮くらがわに画いた甲馬に踏みまたがって、脚に咒符おまもりゆわいつけ、一日によく五百里(支那里)を飛ぶという神技なのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)