“じゅふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呪符66.7%
咒符33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五百年って、天竺てんじくへの旅の途中にたまたま通りかかった三蔵法師さんぞうほうしが五行山頂の呪符じゅふがして悟空を解き放ってくれたとき、彼はまたワアワアと哭いた。今度のはうれし涙であった。
「三軍すでに征旅に立つ。何のかえりみやあらん。関羽関羽と、まるで呪符じゅふのように唱えるが、彼とてよも鬼神ではあるまい」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翌日は、脚の咒符じゅふを解いて、薊州の城内を一日歩いた。また次の日も、寺院、祈祷所、道行く僧侶、少しでも由縁ゆかりがありそうなと思えばやたらにたずねあるいてみた。しかし、手がかりは皆目かいもくない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)