トップ
>
呪符
>
じゅふ
ふりがな文庫
“
呪符
(
じゅふ
)” の例文
戴宗は、彼にも
呪符
(
じゅふ
)
を持たせて、大きく腹中の気を
空
(
くう
)
へぷっと吐くやいな、
楊林
(
ようりん
)
の腕を
拱
(
く
)
んで飛走しだした。楊林は驚いた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
妻が差出した夫人の手紙が、悪魔からの
呪符
(
じゅふ
)
か何かのように、
厭
(
いと
)
わしく感ぜられた。もし、人が見ていなかったら、それを、封も切らないで、寸断することも出来た。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
五百年
経
(
た
)
って、
天竺
(
てんじく
)
への旅の途中にたまたま通りかかった
三蔵法師
(
さんぞうほうし
)
が五行山頂の
呪符
(
じゅふ
)
を
剥
(
は
)
がして悟空を解き放ってくれたとき、彼はまたワアワアと哭いた。今度のは
嬉
(
うれ
)
し涙であった。
悟浄歎異:―沙門悟浄の手記―
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「三軍すでに征旅に立つ。何の
顧
(
かえり
)
みやあらん。関羽関羽と、まるで
呪符
(
じゅふ
)
のように唱えるが、彼とてよも鬼神ではあるまい」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かの大賢良師張角が、戸ごとに貼らせた黄いろい
呪符
(
じゅふ
)
もすべてはがされて、黄巾の兇徒は、まったく影をひそめ、万戸泰平を謳歌するかに思われた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
今になってみると、あらゆる運命の結果は「政略」という
呪符
(
じゅふ
)
から始まっている。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“呪符”の意味
《名詞》
除災や招福のためのまじないのお札やお守り。
(出典:Wiktionary)
“呪符”の解説
呪符(じゅふ)は道教の方術のための文字や符号を記した札、またはその記された文字や符号。一種のおまじないでもある。
台湾・中国大陸の道教信者はこれを用いて未来を占う。医療が発達していない時代には「符」は単純におまじない、お札の効果もあるが医療や医学など様々な場面で使用された。呪符以外にも、呪言と印もあり、簡略して「お札」ともいわれている。
(出典:Wikipedia)
呪
常用漢字
中学
部首:⼝
8画
符
常用漢字
中学
部首:⽵
11画
“呪”で始まる語句
呪
呪詛
呪文
呪咀
呪禁
呪縛
呪法
呪術
呪言
呪師