“皆目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいもく97.6%
まるきり1.2%
カイモク1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その方だけに時間と根気を費しがちであると同時に、お隣りの事や一軒おいたお隣りの事が皆目かいもく分らなくなってしまうのであります。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だが、顔付そっぽ皆目まるきりわからねえ。よくもこう切り細裂こまぜえたもんよなあ。怨恨だ、なあ勘、われに訊くが男の恨みでいっち根深えのあ——?
「サレバ、今ヤ天下麻ノ如ク紊レ、武ヲ知ラザレバ皆目カイモク知ラザルニ等シキ世ナリ。武芸者ノミココヲ先途ト威張リ散ラシ、武ニアラザレバ人ニアラズトイフガ如キ今日、武ヲ知ラザレバ卑屈ノ想多シ」
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)