“皆目:かいもく” の例文
“皆目:かいもく”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治19
海野十三7
林不忘6
中里介山4
夏目漱石3
“皆目:かいもく”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.5%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
若い尼は皆目かいもく眼も呉れず頭をさげてひたすら歩いた。すれちがいに阿Qは突然手を伸ばして彼女の剃り立ての頭を撫でた。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
流石さすがに気になったので、探偵社に頼んで出来るだけの探索を試みたりしたが、鼠谷の消息は皆目かいもく知れなかった。
火葬国風景 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それはそれと分ったが、さて、誰が? どこで? このいい匂いをたてているのか——となると、皆目かいもく判断がつかなくなる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
突拍子とっぴょうしもない話である。日本人の名誉にかかわるとはいかなる事件が起きたのか、私には皆目かいもくのみこめない。
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
昼ならば、あいの坂道や向うの峰の尾根に、幾つかの寸馬豆人をかぞえられましょうが、夜では、皆目かいもく何ものも見あたりません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
セットや装飾品のよしあしは彼には皆目かいもく見当がつかなかったが、それでも何かまぶしいような感じをうけた。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
皆目かいもくだ。発令とだけで、内容はまだたれにも分らぬ。高札布令こうさつぶれに出るわけでもないからな」
終戦にはなつたが、このさき日本がどうなるのか分らないやうに、私達の身の振り方も、どうすればよいのか、皆目かいもく見当が付かなかつた。
野の墓 (新字旧仮名) / 岩本素白(著)
が——お袖のたよりは皆目かいもく聞くこともなく、ふと、会いもすまいかと、そらだのみの偶然もなかった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ、文字の霊(というものが在るとして)とはいかなる性質をもつものか、それが皆目かいもく判らない。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
早いところ地上との通信連絡を回復しておかないと、気球がどこへ流れていったか、皆目かいもく手懸てがかりがなくなるおそれがあるのである。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
どうして斯樣な人が叔母の家を借りて居たのか、皆目かいもく私には解りませんでしたが、かく村の旦那衆がよく集るところではありました。
上には上。何者の仕業? サア、こうなると、こけ猿はどこへいったか、皆目かいもく行方がわからない。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
どこに自分の腕があり、どこに自分の足があるのだか、皆目かいもく見当けんとうがつかなかった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いずれに致せ、その日以来と申すもの、松王様の御消息は皆目かいもくわからずなってしまいました。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
いづれに致せ、その日以来と申すもの、松王様の御消息は皆目かいもくわからずなつてしまひました。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
どうしてこう敵が急迫してきたのか、三十万の味方が、いったいどこで戦っているのか。皆目かいもく、知れないし、考えているいとまなどもとよりなかった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何処どこの生れだか、育ちなのか、誰の娘だか、妹だか、皆目かいもく分らんでございます。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのうちに博士がどこにいるやら、実験台がどこにあるやら、はては自分の蟇口がまぐちがどこにあるやら、皆目かいもく分らなくなってしまうというようなわけで
銀行事業とはどんなものか、株式とはどういう組織か、世間が皆目かいもく知らないのである。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
衛門 どうしたと云うのでございましょうか、手前にも皆目かいもく分らないのでございます。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
皆目かいもく聞き及ぶところがございませぬ。拙者は、源内殿こそご承知ではないかと存じて、お見かけ申したのをさいわいに、こうお邪魔申した訳でござるが」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第二にそれを書いた人と小林との関係がどうなっているのか皆目かいもく解らなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
オノリイヌ——それにしたって、わしゃ、ちゃんと眼は開けてるだよ。水桶の中へ顔をつっこんだ時みたいに、皆目かいもく方角もわからないなんてこたあないんだけどね。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
手前、存じているだけのことは申し上げてしまいますが、文麻呂様は御自身でもかたく口をつぐんでおられますので、くわしいことは手前とても皆目かいもく存じませぬ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
三日、四日、五日、七日、十日、……天南の行方は皆目かいもく知れなかつた。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
兵を手分けして、二人は八方捜索にかかったが、皆目かいもく知れなかった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それと、この屋敷での暴女王、お銀様の姿が見えません——それともう一つ、このごろ厄介になっている不思議な勘のいい、おしゃべり坊主の行方も皆目かいもく知れないのであります。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
前に言う通り、皆目かいもく、お喋り坊主のお喋りぶりのいかに怖るべきかということに予備知識を持たなかった二人としては、まずこの辺で驚いてしまうのも無理のないものがあります。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
殺害せつがいされた女が、万一、ご大身の部屋方であっては、後日に、大失態と、お奉行も心痛はしておりますが、皆目かいもく五里霧中の状態なので、ほとんど、困惑しております」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
といったが、どこに不審の箇所があるのか皆目かいもく知れなかった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
これでいよいよ一時間半の長い旅行を終ったのである。ここは何処であるのか、帆村には一向見当がつかなかった。道順も始めのうちは覚えていたが、途中から皆目かいもくわからなくなった。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その証拠に、通りへ出ても、方角が皆目かいもくわからなかつた。
光は影を (新字新仮名) / 岸田国士(著)
しかし、ほんとの状況は、皆目かいもくたれにもわかっていない。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やれ、看護婦になっているのを見たの、やれ、めかけになったと云う噂があるの、と、取沙汰だけはいろいろあっても、さて突きつめた所になると、皆目かいもくどうなったか知れないのです。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それは、しかし、かれには皆目かいもく見当がつかなかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
車を勧めに来た車夫のもの言いが皆目かいもく判らなかった。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「まるきり踪跡ゆくえが解らんのかい?」と重ねて訊くと、それ以来毎日役所から帰ると処々方々を捜しに歩くが皆目かいもく解らない、「多分最う殺されてしまったろう」としおれ返っていた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
要するに、登子の行方は、皆目かいもく不明というしかない。——さればとて、生死なにかの確証でもあげぬかぎり、たんに「……わかりません」とは、都の高氏へ申達しんたつのしようもなかった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊賀の国柳生の里の生れだとだけは、おさな心にぼんやり聞き知っているが、両親は何者か、生きているのか、死んだのか、それさえ皆目かいもく知れない。どうして、こうして江戸に来ているのか……。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
若いものなどは皆目かいもくいない広い邸だった。
しかし次郎の行方は皆目かいもくわからなかった。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
しかし皆目かいもくそれの真相はわかって来ない。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれどただ一つ皆目かいもく知れないことがあった。それは新七の義妹の於菊おきくの消息である。村重や室殿に従って、尼ヶ崎城へ移った形跡けいせきもないし、城内にもすがたが見えないというのである。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし手がかりは皆目かいもくつかなかった。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「実はナ。あれからすぐ、貴殿にび状を入れようというので、拙者など、率先そっせんしてゆくえをさがしたが、どうも弱った。皆目かいもく影を見せんとは、人が悪いよ、貴殿も」おかしくもないのに
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
とのみで、真相は皆目かいもく知れなかった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それでね、その癖、何のために戦争をするんだか、正義のためにとは云うんだけど、何が正義なんだかちっとも判らないし、第一敵が何処どこの国やら皆目かいもく見当がつかないんだから嫌になっちゃうんだよ」
兵士と女優 (新字新仮名) / 渡辺温オン・ワタナベ(著)
皆目かいもくあてはございません』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諸方に物見を放って、昨日から家康が耳にあつめた情報は少なくない。けれど肝腎かんじんな京都、安土方面のうごきは、皆目かいもく知れない。交通が遮断しゃだんされているためと、彼は観察を下していた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「何の事やら皆目かいもく、へい。」
店に寝ているところをお内儀さんと折柄買出しに来た味噌松とに叩き起されて、藤吉を呼びに八丁堀の合点長屋まで裸足で駈けつけたというほか、主人はいつどうして殺されたのか、小僧には皆目かいもく解っていなかった。
八雲の消息も皆目かいもく知れない。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私には皆目かいもく判らぬ。
私には皆目かいもく判らぬ。
「それがさ、その下っ引きの言うことにゃあ、なんでも同じ晩に二組殴りこみをかけたらしいんだが、あとから来たのは火事装束のお侍が五人——というんですけれど、さあ、なんのための斬り合いだか、そいつが皆目かいもくわからねえ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
で、それは後日の政治的手段に託して、もう一名の主謀、日野俊基の逮捕を、まッ先にとしたが、彼の所在は宮中とも見えず、また、旅先でもないにかかわらず、数百の放免(密偵)が血まなこな昨今だが、皆目かいもく、行方はわからない。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は御覧の通り眼をわずらって以来、色という色は皆目かいもく見えません。世の中で一番明るい御天道様おてんとさまさえもう拝む事はできなくなりました。ちょっと表へ出るにも娘の厄介やっかいにならなければ用事は足せません。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自分が東洋画にいての意見を吹込んだ人に向って、逆に西洋画の見当を問うのは、いささか気恥かしいようでもあるが、尋ねてみれば相当の当りがつくかも知れないが、今のところでは、皆目かいもく、暗夜に燈火ともしびなきの有様で
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
本人の顔は皆目かいもく袋の中へ隠れて、身にはけば/\しい友禅の振袖を着、足に白足袋を穿いては居るものゝ、折り/\かざす踊りの手振りに、緋の袖口から男らしい頑丈な手頸が露われて、節くれ立った褐色の五本の指が殊に目立ちます。
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
にもかかわらず、事件以来、二十日もたって、しかも、南北のその機動力をあわせてもなお皆目かいもく、犯人のあしはついていない——というものを、どうして一個半個の目明しが、オイソレと、端緒たんしょを拾って来られるものではない。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくし女房奴にょうぼうめ入水にゅうすいするともうして、家出いえでをしたきり皆目かいもく行方ゆくえわからないのでございます。神様かみさまのおちからでどうぞその足留あしどめをしてくださいますよう……。
各新聞社の蹶起けっきを先頭として続々大仕掛けの捜査隊が派遣せられ、およそ一年半近くも蒙古もうこ新疆しんきょう西蔵チベット印度インドを始め、北極の方まで探し廻ったが、皆目かいもく消息がしれなかった、というのでしたね。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「いや、その劉玄徳りゅうげんとくどのなら、四日ほど前までここにおられたが、城中の小勢を見て、この勢力では事を成すに至難だと仰せられ——また各〻の消息も、皆目かいもく知れないので、ふたたび河北の方へもどって行かれた。まったく一足ちがい——」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斧を知らない杉、かえで、雑木の類がスクスクと天をして、地には、たけなす草が八重むぐらに生いしげり、おまけに、弥生にとってぐあいの悪いことは、豆太郎がその草にのまれて、どこにひそんでいるのか皆目かいもく見当けんとうのつかないことだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
見惚れたといっても、ただ、広いなあ、綺麗だなあと舌を捲くだけのもので、眼前に島も見えるには見えるが、どれが有名な竹生島ちくぶじまで、どれが沖ノ島で、どれが多景島たけじまだか、その辺の知識は皆目かいもくめくらなんですから、米友の風景観には、さっぱり内容がありません。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「あっしは、あの侍と若い女が、法月というのかお綱という女か、国者かどこの者か、皆目かいもく、そんなことだって知りゃしません。ただ棟梁の大勘が、お家様の義理合いでやむなく一時のかくを、どこかへ探してやったことから、細かい用事をあっしにいいつけたんでございます」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それが実は心配の種でござります。どうしたことやら、四日程前にぶらりと家を出たきり、行き先も居どころも皆目かいもく分りませぬゆえ、もしや不了簡でも起したのではないかと、打ち案じておりましたところへ、人違いの心中者が届きましたゆえ、かように騒ぎが大きくなった次第でござります」
その風評うわさがいよいよ事実となって現れ、八百八町に散らばる御用の者が縁に潜り屋根を剥がさんばかりの探索を始めてからまる一月、天をけるか地に這うか、たしかに江戸の水を使っているとの目安以外、富五郎の所在はそれこそ天狗の巣のように皆目かいもくあたりが立たなかった。
第一に「何か一つ書いて見たいとは思つたが、元来の文章下手で皆目かいもく方角が解らぬ。」そこで坪内先生のとこに行つて談すと、円朝の落語あれをならへといつて教へられたといふ点、美妙斎が古今の文章を軽々と論じてゐるのより、この「途方にくれた」心持の深さを私はずつと痛切な同感をもつて聞く。
言文一致 (新字旧仮名) / 水野葉舟(著)
もっともこの声と云うのも、何と云っているのだか、言葉は皆目かいもくわからないのですが、とにかく勢いの好い泰さんの声とは正反対に、鼻へかかった、力のない、あえぐような、まだるい声が、ちょうど陰と日向ひなたとのように泰さんの饒舌しゃべって行く間を縫って、受話器の底へ流れこむのです。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
『いや大きいのは、どうでもこうでも移り動いてゆくものの力だよ。春から夏へ、秋から冬へは、誰にでも豫測されるが、もっと大いものの必然な推移は、おれたち小人には皆目かいもく分らないものだから、遂にこんなにあたふたな目に遭ってしまったのだ。まあまあ北宋もあれでよく百六十余年もつづいたものさ』
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ハッ。いかにも不思議でござります。ご存じのように道は、遠山三之進様の御屋敷まで真ッ直ぐに築地ついぢつづき、ほかに曲るところもそれるところもござりませぬのに、皆目かいもく姿が見えませぬ。念のためにと存じまして、裏へも廻り、横堀筋をずッと見検べましたが、ひと影はおろか小舟の影もござりませぬ」
と尋ねても、ただ大きなご門のなかにはいったまま出てこなかったということ、お母さんは死んでお池のなかに浮いていた、というだけで、なにを尋ねても要領を得ず、誰と一緒に帰ってきたのかと聞くと、よその伯父さん、と答えるだけで、どうして母が死んだのか、誰が送ってきたのか皆目かいもく見当がつかなかったそうである。
抱茗荷の説 (新字新仮名) / 山本禾太郎(著)
言い換えると自分の商売がしだいに専門的にかたむいてくる上に、生存競争のために、人一倍の仕事で済んだものが二倍三倍乃至ないし四倍とだんだん速力を早めておいつかなければならないから、その方だけに時間と根気を費しがちであると同時に、お隣りの事や一軒おいたお隣りの事が皆目かいもく分らなくなってしまうのであります。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
はあ! はあ! かしこまりました。主人に、そう申し聞けますでござります。どうも、私の口からは、申し上げられませんが、成り上り者などと云う者は、金ばかりありましても、人格などと云うものは皆目かいもく持っていない者が、多うございまして、私の主人なども、使われている者の方が、愛想を尽かすような、いやしい事を時々、やりますので。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)