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『野の墓』
ふりがな文庫
『
野の墓
(
ののはか
)
』
流離のうちに秋が来た。まだ彼岸だといふのに、ある朝、合服を着て往来へ出たら、日蔭の片側が寒くて、われ知らず日の当る方を歩いて居た。やはり信濃路だなと思つた。毎朝見る姨捨山の姿がくつきりとして来て、空はいよ/\青かつた。 この町へ来てもう三月 …
著者
岩本素白
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
乳鋲
(
にゆうびやう
)
廻
(
まは
)
二間
(
にけん
)
合服
(
あひふく
)
幅
(
ふく
)
廻
(
めぐ
)
痒
(
がゆ
)
三月
(
みつき
)
倉垣
(
くらがき
)
反点
(
かへりてん
)
塞
(
ふさ
)
彼岸
(
ひがん
)
数
(
かず
)
皆目
(
かいもく
)
腫
(
は
)