“乳鋲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちちびょう33.3%
にゅうびょう33.3%
にゆうびやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その胸に、大きな乳鋲ちちびょうのように正確な半球が二つ、見事に盛り上っていた。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
元は近くの大きな寺の塔頭たっちゅうの一つであったのだろうが、それは或る大名の菩提所で、今は其の家の控邸ひかえやしきになって居て、乳鋲にゅうびょうのついた扉のある大きな開き門をはいると、境内はかなり広く
それに臨んで倉垣くらがきめぐらし、乳鋲にゆうびやうの付いた扉を持つた頑丈な門構への家や、それを護るやうな形に密集した小さな農家の群れ等があつて、道は少し行くと千曲川の辺りに出る。
野の墓 (新字旧仮名) / 岩本素白(著)