“塔頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たっちゅう72.7%
タツチユウ13.6%
たつちゆう9.1%
たつちう4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俗に「伊豆さま裏」と呼ばれるその一帯の土地は、松平伊豆守いずのかみの広い中屋敷と、寛永寺の塔頭たっちゅうはさまれて、ほぼ南北に長く延びていた。
赤ひげ診療譚:06 鶯ばか (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
高野山の塔頭タツチユウで何々の國は何々院が持てゐるといふ風にして、高野聖といふものが國々を勸化して維持したのであります。
応仁の乱に就て (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
それから逆戻ぎやくもどりをして塔頭たつちゆう一々いち/\調しらべにかゝると、一窓庵いつさうあん山門さんもん這入はいるやいなやすぐ右手みぎてはうたか石段いしだんうへにあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
早速さつそくくすり調合てうがふし、土地とち醫者いしや方劑はうざいさづけたが、玄竹げんちくは、塔頭たつちううめばうといふのへ案内あんないされて、精進料理しやうじんれうり饗應きやうおうけ、下男げだんとともに一ぱくして、翌朝よくてうかへることになつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)