“塔頭（たつちう）” の例文

早速（さつそく）藥（くすり）を調合（てうがふ）し、土地（とち）の醫者（いしや）に方劑（はうざい）を授（さづ）けたが、其（そ）の夜（よ）玄竹（げんちく）は、塔頭（たつちう）の梅（うめ）の坊（ばう）といふのへ案内（あんない）されて、精進料理（しやうじんれうり）の饗應（きやうおう）を受（う）け、下男（げだん）とともに一泊（ぱく）して、翌朝（よくてう）歸（かへ）ることになつた。

死刑 (旧字旧仮名) ／ 上司小剣(著)

“塔頭”の意味

《名詞》
塔頭（たっちゅう）

禅宗で高僧の塔（墓所）のほとり。また、それを守る僧の居所。

大きな寺院の境内または近隣にある小寺院。寺中。子院。
(出典:Wiktionary)

“塔頭”の解説

塔頭（たっちゅう）は、禅宗寺院で、祖師や門徒高僧の死後その弟子が師の徳を慕い、大寺・名刹に寄り添って建てた塔（多くは祖師や高僧の墓塔）や庵などの小院。門徒らによって立ち並ぶ塔の中でも首座に置かれたこと、あるいは、門徒らが塔のほとり（＝「頭」）で守ったことから塔頭と呼ばれたなどの説がある。
塔中（たっちゅう）、塔院（とういん）、寺中（じちゅう）、院家（いんげ）とも。
やがて禅宗以外の宗派でも塔頭に類する塔台を建立するようになったり、後に改宗や廃絶したものの塔が残ったりなど現存例は混然としている。
(出典:Wikipedia)

塔	常用漢字 中学 部首:⼟ 12画
頭	常用漢字 小２ 部首:⾴ 16画