“授”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さず61.9%
さづ17.7%
さずか8.8%
さずけ2.7%
たす2.7%
さづく2.7%
さずく0.9%
さづか0.9%
さづけ0.9%
じゆ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああマージ様、どんな物をも煙にしてしまうというマージ様は、あなたでございましょう。どうか私にその術をおさずけ下さいませ」
手品師 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
(七)舜禹しゆんうあひだ(八)岳牧がくぼくみなすすむ。すなはこれ(九)くらゐこころみ、しよくつかさどらしむることすうねん(一〇)功用こうようすでおこり、しかのちまつりごとさづく。
正に春立りっしゅんならんとする時、牡丹に雪のずいといい、地蔵菩薩のしょうといい、あなたはさずかりものをしたんじゃないか、たしかにそうだ、——お誓さん。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
初学の者にはずそのガランマチカを教え、素読そどくさずけかたわらに講釈をもして聞かせる。これを一冊読了よみおわるとセインタキスを又そのとおりにして教える。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「飲め」傍の二人に聞かすように、「俺だちは、強きをくじき弱きをたすける性分しょうぶんだから、しかたがない」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
百樹曰、余牧之老人が此書の稿本かうほんつき増修ぞうしうせつそへ上梓じやうしため傭書ようしよさづくる一本を作るをりしも、老人がよせたる書中に
このほか平等院、北の院などの強僧も加わり、武士には渡辺わたなべはぶく、播磨の次郎じろうさずくきおう滝口たきぐちなどその勢合せて千五百余人、眉宇に決意を秘めて三井寺を出発したのであった。
うもれもさづかものだからと一人ひとりふに、仕方しかたい、十ぶんせん大旦那おほだんながしぼりつた身上しんじようだから、ひとものるとつても理屈りくつるまい、だけれどおまい不正直ふしようぢき此處こゝ旦那だんならうとふに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
神のさづけ松明たいまつをしむな。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そして今別れた愛想あいそうのよい山下先生が、金太郎の入學をよろこんでくれた時、この町で一番えらくなつてゐるのは××大學の教じゆをしてゐられる林信助さん
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)