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授
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さずか
ふりがな文庫
“
授
(
さずか
)” の例文
正に
春立
(
りっしゅん
)
ならんとする時、牡丹に雪の
瑞
(
ずい
)
といい、地蔵菩薩の
祥
(
しょう
)
といい、あなたは
授
(
さずか
)
りものをしたんじゃないか、
確
(
たしか
)
にそうだ、——お誓さん。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
不憫
(
ふびん
)
で、そして、いま「男だ」と云ったばかりの薫の声が遠い
昔
(
むかし
)
から自分に
授
(
さずか
)
っていた決定的な男性の声のような
頼母
(
たのも
)
しさを感じて
嬉
(
うれ
)
し泣きに泣けて来た。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
でもね、私達には子供がなかったので、神様から
授
(
さずか
)
った本当の娘だと思って、警察の
手続
(
てつづき
)
もすませ、立派にお前を
貰
(
もら
)
って来て、私達はたんせいをこらしたのさ。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
数馬は
切
(
き
)
り
紙
(
がみ
)
でござりまする。しかしあの試合に勝って居りましたら、目録を
授
(
さずか
)
ったはずでございまする。もっともこれは多門にもせよ、同じ
羽目
(
はめ
)
になって居りました。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「それでもあなた、この葉之助は、
授
(
さずか
)
り
児
(
ご
)
ではございませぬか」お石は
咽
(
むせ
)
びながらまた云い出す。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたくし
)
が
生
(
い
)
きている
時
(
とき
)
から
霊視
(
れいし
)
がきくようになり、
今
(
いま
)
では
坐
(
すわ
)
ったままで
何
(
なん
)
でも
見
(
み
)
えると
申
(
もう
)
しますと、『そなたは
何
(
なん
)
と
便利
(
べんり
)
なものを
神様
(
かみさま
)
から
授
(
さずか
)
っているであろう!』と
良人
(
おっと
)
は
大
(
たい
)
へんに
驚
(
おどろ
)
きました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
フランシスは今日教友のレオに
堂母
(
ドーモ
)
で説教するようにといった。レオは神を語るだけの弁才を神から
授
(
さずか
)
っていないと
拒
(
こば
)
んだ。フランシスはそれなら裸になって行って、体で説教しろといった。
クララの出家
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
術を
授
(
さずか
)
った上は、この上もない泥坊になれるわけでした。
泥坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
あたりを
静
(
しずか
)
に、
圧
(
おさ
)
えるばかり菊の
薫
(
かおり
)
で、これを
手
(
て
)
ン
手
(
で
)
に持って参って、本堂に備えますと、かわりの花を
授
(
さずか
)
って帰りますね。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「小児は影法師も
授
(
さずか
)
りません。……ただあやかりとう存じます。——写真は……拝借出来るのでございましょうか。」
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
授
常用漢字
小5
部首:⼿
11画
“授”を含む語句
教授
口授
授業
授受
神授
班田収授
天授
菅原伝授手習鑑
伝授
授戒
沮授
授与
傳授
授業料
授産場
授翁和尚
關谷教授
電氣學教授
授洗者
風物教授
...