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便利
ところがだん/\
進歩するに
從つて
石塊に
多少の
細工を
加へ、
手に
握つて
物を
打ち
壞すに
便利な
形にこしらへるようになりました。
「
二日めで、はやこうして
届く。
遠いといっても
便利の
世の
中じゃ。」と、
母親は、まだ
汽車のなかったときのことを、
考えていました。
「
止したんぢやないんですが、あの
方は
費用が
隨分掛るので、いくら
便利でも、さう
誰も
彼も
拵える
譯に
行かないんださうです」と
小六が
答へた。