“費用”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひよう41.4%
いりめ13.8%
いりよう10.3%
ものいり10.3%
ついえ6.9%
つひえ6.9%
いり3.4%
かかり3.4%
かゝり3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
印刷いんさつ出板しゅっぱんの手続きより一切いっさい費用ひようの事まで引受ひきうけられ、日ならずして予がのぞみのごとくなる冊子さっし数百部を調製ちょうせいせしめて予におくられたり。
外国に対しても晴の仕事じゃから、第一は、お国のため、また県のため、続いては、親仁おやじの名誉のため、心血をそそいだ出品をするように、——大仕事となれば、いずれ費用いりめかかろう。手間も要ろう。
案じて申しただけの事じゃよ。はははは、自分の懐中ふところではないから、お費用いりようもまた、めでたいと云っておく分なら、随分、めでたいでも、お差閊さしつかえはないとしてよい
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
謝肉祭カルネワレの時の競馬くらべうま費用ものいりをも例の如くわきまへ、又定の日には加特力カトリコオ教徒の寺に往きて、宗旨がへの説法をも聽くべし、と願ふことなり。
古本をあさることはこの節彼が見つけた慰藉なぐさみの一つであった。これ程費用ついえが少くて快楽たのしみの多いものはなかろう、とは持論である。その日も例のように錦町にしきちょうから小川町の通りへ出た。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ぜんの女教師の片意地な基督キリスト教信者であつた事や、費用つひえをはぶいて郵便貯金をしてゐる事は、それを思出す多吉の心に何がなしに失望を伴つた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「今年もか——何んのための村費道路だんだ。馬鹿にする。又秋、米ば運ぶに大した費用いりだ……。」
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
ページほど簡単に書き終わって、ついでに今日の費用かかりを数えてみた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
汽船じようきつてたつてぽど費用かゝりかゝつたんべな」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)